Mikiki編集部員が最近トキめいた邦楽曲をレコメンドする毎週火曜日更新の週刊連載〈Mikikiの歌謡日!〉。連載100回を超え、4人が1曲を厳選し計4曲を掲載してまいります。 *Mikiki編集部

★〈Mikikiの歌謡日!〉記事一覧

 


【酒井優考】

meiyo “チャイニーズブルー”

Mikikiでの好評連載〈イエナベ〉が最終回を迎えてしまったmeiyoの、かねてからショートバージョンは公開されていた新曲がようやくフルサイズで登場。独特の擬音使いとサビの〈チャチャチャ〉の音が気持ち良くて思わず口ずさんでみたくなります。“うろちょろ”でもおなじみの葛飾出身さんによるMVもめちゃマッチしてる。すかっと晴れた休みの日に窓を開けて空を見上げて聴きたい曲。

 

【天野龍太郎】

曽我部恵一 “Beginners”

ここ日本では、どこか遠い知らない異国で起こっている出来事として、突き放して考えている人が大多数なんじゃないかと感じています。それでも、曽我部さんは、〈そんなに遠いわけじゃない〉と歌う。最後にたどり着く〈戦争よりもセックス〉というジョン&ヨーコ、あるいはヒッピーイズム的な一節は、戦場ではない、けれども〈そんなに遠いわけじゃない〉場所だからこそ歌える、説得力のあるものだと思いました。

 

【鈴木英之介】

キッサ・コッポラ “マブイウクリ”

先日2月23日にファーストアルバム『cyan songs』をリリースしたバンド、キッサ・コッポラ。沖縄に伝わる文化〈魂送り〉に由来しているのだというこの曲“マブイウクリ”は、彼らがその記念すべきアルバムのプッシュナンバーとして推している曲のようだ。実際に聴いてみると、スロウで骨太なバンド演奏に繊細なエレクトロニクスが控えめに被さる、素晴らしいフォークロックナンバーだった。静かだけれど、内側に滾るものを秘めている。そんな雰囲気が曲全体からひしひしと伝わってくる。

 

【田中亮太】

tofubeats “REFLECTION feat. 中村佳穂”

最高ですね。tofubeatsさんの新曲は、中村佳穂さんをフィーチャーしたドラムンベースが下敷きのポップス。澄んだ音、少し先の未来へと向かうビートがリスナーの頭に新鮮な空気を送り込み、今日は何か正しいことをしようと思わせてくれる。