オリー・アレクサンダーのソロ・プロジェクトとなってから初のアルバムとなる通算3作目は、ミラーボール煌めくダンスフロアに相応しいポップソングが並ぶ作品に仕上がった。『Discovery』期のダフト・パンクを想起させるハウシーなグルーヴが光る“Consequences”など、リスナーを汗だくになるまで踊らせるような曲が多い。なかでもギャランティスと共作した“Sweet Talker”は秀逸なダンス・トラックだ。トランシーなシンセは心地良い恍惚感をもたらし、ストリングスとピアノが軸の爽快なサウンドスケープは心を昂らせてくれる。強いて言えば、ガット・デコア“Passion”といった初期のプログレッシヴ・ハウスの匂いを嗅ぎ取ることも可能だ。