イヤーズ&イヤーズ改めオリー名義になった初アルバム。キャロライン・ポラチェックやデュア・リパで株を上げたダニー・L・ハールが全編で共作/プロデュースし、1曲にはヴィンス・クラークも参加している。そのヴィンス率いるイレイジャーをはじめ、デペッシュ・モードやスクリッティ・ポリッティら80sシンセ・ポップを彷彿とさせるカラフルでポップなナンバーが満載。ダークなゴシック感も少々と、ペット・ショップ・ボーイズに通じるクィアな感傷ドラマもたっぷり搭載される。初めてシンセを弄ったかのようなワクワク感と、悲劇のヒロイン劇場は、まさしくオリーそのものと言えそうだ。