念願だったポムポムプリンとのコラボで歌い上げるのは、尊い推しへの揺るぎない想い……オタクの心情と多様な愛の在り方をキャッチーに表現したニュー・シングルが登場!

 挑戦に満ちたアルバム『サバイバル・レディ』を経た寺嶋由芙の次なる一手は〈尊い推しへの揺るぎない愛〉。ニュー・シングル“ラブ*ソング”は、サンリオへの直談判で実現したという自身の推し=ポムポムプリンとのコラボ曲で、推しへの熱い想いを具現化した最高にハッピーな一曲となった。

 「推しがいることで、私の場合はお仕事の幅が広がって、生活が豊かになって、クオリティ・オブ・ライフがめちゃめちゃ上がってることを実感していて、それは推しがいる人たちみんなが感じていると思うんですよ。私も推していただいている身なので、そういう立場から日頃の感謝も込めて、〈推しがいる生活っていいよね〉って思ってもらえるような曲を発信したくて。タイトルを“ラブ*ソング”にしたのは、突き詰めるとやはり推しへの気持ちは〈愛〉だし、対象を限定せずに、恋人やお子さんへの愛にも当てはまる曲にしたいという思いもありました」。

寺嶋由芙 『ラブ*ソング』 インペリアル(2022)

 詞は、ゆっふぃー作品ではお馴染みのヤマモトショウとの共作。サビで連呼される〈尊い!〉や、〈100回シェアしたい〉というフレーズも印象的で、推しのいる人なら誰もが共感できる言葉が至るところに散りばめられている。

 「ショウさんにテーマを話した後に、ポムポムプリンという存在がいかに可愛く尊いかを長文で送ったら、全部噛み砕いて普遍化してくれたんです。例えばポムポムプリンって、自分がやりたいことを好きにやっているところが可愛くて、その様子を見て私たちが勝手に幸せになってるっていう。推しはいるだけで尊い存在なのに、そのことに無自覚なところが私は好きで。人を幸せにしたい!という思いを前面に出して行動しているキャラクターもいるけど、〈その自覚があるかないかって、けっこう大きな差だと思ってる〉ってショウさんに話したら、〈君は知らないかもしれないけど、君のおかげで自分は幸せでいられるよ、っていう気持ちを書いたらいいですね〉ってまとめてくれました。あなたは普通にやってることかもしれないけど、それめっちゃ尊いことですからって。ありがたい。信仰心も入ってます(笑)。サビの〈尊い〉を連呼する部分は、尊い以外の言葉や、尊い理由をもう少し説明しようかとかも考えたんですけど、それぞれの中にそれぞれの尊さがあるから、説明しちゃうと〈私が思う尊いの感覚それじゃないな〉ってわかり合えなくなるのが嫌だったし、〈尊い〉以外の語彙がなくなっていく感じがオタクっぽいなと(笑)」。

 作曲はONIGAWARAの竹内サティフォが担当。彼女にとって初挑戦となるラップも含め、変化に富んだメロディーをキラキラとしたポップな音世界にまとめ上げている。

 「サティフォさんに曲を作っていただくのは初めてですけど、〈推しがいると人生尊くて嬉しいっていう気持ちが爆発してる曲、サビはみんなで一緒に踊れるようにキャッチーなのがいい〉ってお話をしたら、ラップを入れようって提案をいただいて。めまぐるしく展開が変わって、間奏やアウトロもなく、とにかくずっと歌っている――なぜならオタクはずっと喋っているから、みたいなことも打ち合わせで決まりました。当初は想定していなかったラストのファンシーなメロディーもとろけていく感じがして、ばっちりな曲をいただいたと思ってます。私のラップ、あんまりイケてる感じじゃないと思うんですけど、人は推しと出会うことで新しい扉を開けるものなので、その一環ということで(笑)」。

 ポムポムプリンとの共演を果たしたジャケやMVはもちろん、みんなで真似できる振付けも魅力的で、「曲が一人歩きしていってくれたら嬉しいし、そこからゆっふぃーかプリン、どちらかには必ず辿り着いていただきたい」と推しへの思いを惜しみなく語る “ラブ*ソング”。一方、カップリングには、松井五郎が作詞、藤田卓也が作/編曲した王道のJ-Popソング“愛ならプロペラ”が収録されている。

 「イントロが長かったり最後がフェードアウトしちゃうみたいな90年代オマージュをしたくて藤田さんにお願いしました。松井五郎さんの歌詞は〈大丈夫だよ〉って言われても本当に?って思っちゃう言い方もあるなかで、真摯で広い視野を持って、この人が言うなら大丈夫だなって思える内容にしてくださっているのが凄いですよね。“ラブ*ソング”は推しへのオタク側からの〈君は尊い! 最高!〉だけど、“愛ならプロペラ”は推しが歌ってくれたら最高な曲。曲のタイトルは松井さんが付けてくださったものですが、“ラブ*ソング”と2曲が〈愛〉で繋がっていて、いいなって思ってます」。

左から、寺嶋由芙の2021年作『サバイバル・レディ』(インペリアル)、ONIGAWARAの2018年作『GAWARA!』(ラストラム)