インタビュー

映画「スパークス・ブラザーズ」は謎多きバンドの何を明かすのか? メイル兄弟とエドガー・ライト監督が語る

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2022年4月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国の映画館で公開される映画「スパークス・ブラザーズ」。兄のロンと弟のラッセルのメイル兄弟からなる謎多きバンドの正体に迫るこのドキュメンタリー作品は、‎「ベイビー・ドライバー」(2017年)や「ラストナイト・イン・ソーホー」(2021年)などで知られるエドガー・ライトが監督した。

本作では、ベックやレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー、かつてコラボでの作品を発表したフランツ・フェルディナンドのアレックス・カプラノスら80名におよぶアーティストへのインタビュー映像を交えながら、スパークスの50年以上のキャリアを丹念に紹介し、スパークスとはいったい何者かを検証。古参のファンはもちろん、彼らのことを詳しく知らないリスナーまでもが、鑑賞後にはスパークスの虜になっていること間違いなしの濃密な音楽映画だ。

今回は、メイル兄弟とエドガー・ライト監督の2組に本作の製作エピソード、テーマを訊くことができた。 *Mikiki編集部

 


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スパークスについては、しっかりと説明する必要がある

「スパークスは永遠の謎」と語るエドガー・ライト監督にスパークスの何が優れているのかを訊くと「いまもアルバムをリリースし続けていて〈昔は良かった〉と言われていないのは本当にすごい。特にイギリスの音楽ジャーナリズムが、未だに辛口の評価をしないなんて珍しいことだ。なぜ常に新鮮かつ挑戦的でいられるのだろう? 過去のヒット曲ばかりをツアーで演奏して、昔の栄光に浸るバンドとは正反対だ」と的確な分析が返ってきた。

ライトにとって、本作は自身初のドキュメンタリー作品。監督は、可能な限り多くのスパークスの曲を、また彼らに影響を与えた音楽を、映画で取り上げるのが重要だと考えた。「ビートルズ、ローリング・ストーンズなどのドキュメンタリーなら、ほとんどの人が知っているからキャリアの説明も数分で済むし、曲を紹介しなくてもいい。でもスパークスについては、しっかりと説明する必要がある。ファンでさえ、彼らについてよく知っているわけではない。さらに音楽が持つスピリットを映画にも込めたいと考えたし、堅苦しいものにはしたくなかった。インタビューに答えてくれた人々もエンターテイメント精神に溢れていたから、彼らの音楽の持つユーモアが感じられる語り口の楽しい映画になった」。

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