コラム

AKLOのARRIVALを後見するAリストのプロデューサーたち

NEW ARRIVAL 2014 [緊急ワイド] ヒップホップ到着’14 Part.2

 よく考えるともう10年以上もBACHLOGICがどうこう書いている気もするが、次々に活躍のフィールドを広げながら彼がトップであり続けているからこそでもある。One Year War Musicを立ち上げてSALUAKLOを送り出したここ数年は、いままで以上にコマーシャルな仕事も舞い込むようになり、いまでは日本の音楽シーンに欠かせない名裏方の一人になっていると言っても過言ではないだろう。

【関連動画】BACK DROP BOMBの2013年作『59days preface』収録曲で
AKLOを迎えた“The Beginning and The End”

 

 BLワークスを振り返ってみれば、昨年だけでもKREVA“王者の休日”を筆頭にBACK DROP BOMBの“The Beginning and The End”(AKLOの客演曲でもある)、JASMINESHINee三代目J Soul BrothersEXILETHE SECOND from EXILE、そしてGENERATIONSといったメインストリーム界隈での仕事は引きも切らない。特筆すべきはやはり“24karats”以来の縁となるEXILEファミリーとの長い付き合いで、昨年はシングル表題曲の“No Limit”を提供していた。

【参考動画】EXILEの2013年のシングル“No Limit”

 

 その傍らではSD JUNKSTAのアルバムをサンプリング主体の作法でトータル・プロデュースし、NORIKIYOの“夜に口笛”やKEN THE 390の“無重力ガール”といった形で、それぞれにクリエイティヴなチャレンジを含むものが多いのも特徴的だ。今年に入ってからはJAY'EDやSALUも手掛けつつ、SUPERSONICSY'SANARCHY、そしてDABOMACKA-CHINSUIKENS-WORDによる話題曲“東京弐拾伍時”などなどを精力的にプロデュース。今回の『THE ARRIVAL』直前には作編曲に携わった山下智久の“HELLO”も世に出るようで、まだまだ多方面からのBL需要は増していくことだろう。

【関連動画】DABO+MACKA-CHIN+SUIKEN+S-WORDによる“東京弐拾伍時”

 

 一方、今回の『THE ARRIVAL』に3曲で関わっているJIGGもシーンの信頼を着々と蓄えてきたトップ・プロデューサーのひとりである。昨年の彼はAK-69の名曲“ONE”やSIMONの名曲“Dressing Room”、MaryJaneの“Superstar”、般若の“船は揺れている”など印象的なトラックを多数クリエイト。また、そのSIMONやY'SYOUNG DAISYOUNG HASTLEのように長期間かけてほぼ毎作で関わる例が多いのも特徴で、特にY'Sのニュー・アルバムは既発の“I Don't Need Ya...”(初出は2011年)からの長い制作期間と付き合いの深さを窺わせる傑作に仕上げている。他にもMARINの“終わらないループ -Ice Cream Love-”やJAZEE MINORの“100”といったスマッシュを提供。さらに忘れちゃいけない佳作として、MATCHの『#GrooveAndRose』をdee.cらと分け合っていたのも印象的だった。

【参考動画】JAZEE MINORの2014年作『Black Cranberry』収録曲でAKLOを迎えた“100”

 

 そして、今回AKLOと初顔合わせとなるのが謎多きsaltwaterだ。SALUの“PAINKILLER”を手掛けていきなり出現した彼は、その後に般若の“#バースデー”も提供している。『THE ARRIVAL』では“NOx3”“BGM”といったパーカッシヴなビートを小気味良く編み出しており、今後の動向にも注目しておいたほうがよさそうだ。

【参考動画】 般若の2014年作『#バースデー』収録曲“#バースデー”

 

 

▼関連作品

左から、JASMINEの2013年作『COMPLEXXX』(ソニー)、SD JUNKSTAの2013年作『OVERDOSE NIPPON』(諭吉)、GENERATIONSの2013年作『GENERATIONS』(rhythm zone)、NORIKIYOの2013年作『花水木』(諭吉)、KEN THE 390の2014年作『#7』(DREAM BOY)、山下智久の2014年作『遊』(ワーナー)、YOUNG DAISの2013年作『Accent』(Carbon Music)、MARINの2013年作『Unchained』(Pヴァイン)、MATCHの2013年作『#GrooveAndRose』(Manhattan/LEXINGTON)、般若の2014年作『#バースデー』(昭和レコード)
※ジャケットをクリックするとTOWER RECORDS ONLINEにジャンプ

 

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