タワーレコードが、本年度上半期のセールスランキング〈2022上半期ベストセラーズ〉を発表しました。発表されたのは、タワーレコードの16カテゴリー(邦楽アルバムTOP20、邦楽シングルTOP10、邦楽映像TOP10、洋楽アルバムTOP10、TOWER BOOKSなど)、そしてタワーレコードとレコチョクが共同で運営する音楽サブスクリプションサービス〈TOWER RECORDS MUSIC〉の再生ランキングの3カテゴリー、計19カテゴリーです。

邦楽アルバムは、2020年にメジャーデビュー後、Snow ManとともにJ-Popシーンを牽引し続けているSixTONESの『CITY』が1位を獲得。邦楽シングルは、2021年のデビューシングル『A』に続き、2作連続で初週売上50万枚を達成したINIの『I』が1位を獲得しました。邦楽映像では、1位のSnow Man 『Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania』を筆頭にTOP10すべてをジャニーズの作品が独占しました。洋楽アルバムの1位は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ。ジョン・フルシアンテの復帰後初となるスタジオアルバムで、6年ぶり、通算12作目となる『Unlimited Love』が堂々の1位を獲得しています。

今年度から新たに発表したTOWER BOOKSのランキングの音楽書籍部門では、ザ・クロマニヨンズの真島昌利が、所有するアナログレコードを軸に幼少期からミュージシャンになるまでの歩みを振り返る「ROCK&ROLL RECORDER」が1位を獲得。音楽書以外にもコミック、写真集、ホビー、雑誌と幅広い書籍ジャンルのランキングも発表されました。

同じく今年度より、TOWER RECORDS MUSICの再生ランキングが3部門で発表されました。アーティストのTOP10ではBTSが、また再生楽曲のTOP10ではAimer“残響散歌”が1位を獲得。上半期リリース楽曲のTOP10ではKing Gnu“カメレオン”が1位を獲得しました。

この記事では、ランキングの主要部門をご紹介。それぞれのタイトルはタワーレコード オンラインにリンクしているので、買い逃していた作品をぜひこの機会に手に入れてください(複数のタイプやフォーマットで販売されている商品は、基本的に通常盤にリンクしています。リンク先で別のタイプもご覧いただけます)。

なお、ランキングの詳細はタワーレコード オンライン内の特設ページでご覧いただけますので、ぜひチェックを。

 

邦楽アルバム TOP20

1. SixTONES『CITY』
2. ジャニーズWEST『Mixed Juice』
3. JO1『KIZUNA』
4. 藤井 風『LOVE ALL SERVE ALL』
5. Sexy Zone『ザ・ハイライト』
6. Ado『狂言』
7. KAT-TUN『Honey』
8. Mr.Children『Mr.Children 2015-2021 & NOW』
9. Mr.Children『Mr.Children 2011-2015』
10. 宇多田ヒカル『BADモード』
11. Yunho(東方神起)『君は先へ行く』
12. Snow Man『Snow Mania S1』
13. 莉犬『シャッターチャンス!』
14. 7ORDER『Re:ally?』
15. A.B.C-Z『BEST OF A.B.C-Z』
16. 優里『壱』
17. 木村拓哉『Next Destination』
18. 葛葉『Sweet Bite』
19. サカナクション『アダプト』
20. SUPER BEAVER『東京』

トップのSixTONESを筆頭にジャニーズが強かったが、タワーレコードがカフェを実施したJO1がTOP3に食い込みました。藤井 風はタワーでも以前から旧譜の売り上げをだんだんと伸ばしてきており、今作がブレイクポイントになるのではとの期待が高まっていましたが、結果4位と大きくブレイクすることができました。Adoはコラボグッズの販売など特別な取り組みもあり、13位の莉犬、18位の葛葉などとともに、デジタルアーティストのフィジカル販売に十分期待が持てる結果。一方で宇多田ヒカルやMr.Childrenのベスト、サカナクションなど、かねてから実力のあるアーティストはやはり強かった印象です。

 

邦楽シングル TOP10

1. INI『I』
2. Snow Man『ブラザービート』
3. SixTONES『わたし』
4. なにわ男子『The Answer/サチアレ』
5. SixTONES『共鳴』
6. King & Prince『Lovin’ you/踊るように人生を。』
7. ジャニーズWEST『黎明/進むしかねぇ』
8. Hey! Say! JUMP『a r e a/恋をするんだ/春玄鳥』
9. AXXX1S『Special Force』
10. 米津玄師『M八七』
11. BLACK IRIS『Head Shot』
12. KinKi Kids『高純度romance』
13. 乃木坂46『Actually...』
14. NEWS『LOSER/三銃士』
15. GANG PARADE『PARADE GOES ON』
16. BiS(新生アイドル研究会)『DA DA DA DANCESONG』
17. 日向坂46『僕なんか』
18. 櫻坂46『五月雨よ』
19. BE:FIRST『Bye-Good-Bye』
20. なにわ男子『初心LOVE(うぶらぶ)』

トップは新生INI。コラボカフェやイベントなどもあり、ジャニーズを押さえてトップだったのは驚きです。ただ、全体的にはSnow Manを筆頭にSixTONES、なにわ男子と、アルバムに続きジャニーズの強さが際立っています。ボーイズグループが上位を占めるなか、米津玄師の健闘が目立ちます。坂道系、WACKなど女性アイドルを含めて、アイドル以外は米津玄師だけという状況。サブスクなどの影響も大きく受けたチャートとなっています。

 

邦楽映像 TOP10

1. Snow Man『Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania』
2. なにわ男子『なにわ男子 First Arena Tour 2021 #なにわ男子しか勝たん』
3. King & Prince『King & Prince CONCERT TOUR 2021 ~Re:Sense~』
4. 関ジャニ∞『KANJANI’S Re:LIVE 8BEAT』
5. ジャニーズWEST『ジャニーズWEST LIVE TOUR 2021 rainboW』
6. NEWS『NEWS LIVE TOUR 2020 STORY』
7. V6『LIVE TOUR V6 groove』
8. Sexy Zone『Sexy Zone Anniversary Tour 2021 SZ10TH』
9. 嵐『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』
10. KOICHI DOMOTO『KOICHI DOMOTO LIVE TOUR 2021 PLAYFUL』

映像作品は、Snow Manを筆頭に、上位10タイトルをすべてジャニーズが独占したランキングとなりました。特にトップのSnow Manの強さが際立っていますが、ライブやダンスパフォーマンスを含めて、ジャニーズが映像でその強さを発揮するのは当然と言えば当然。しかし、コロナ禍で有観客ライブがなかなか開催できず、映像作品のリリースができなったアーティストも多いと考えられるので、2022年下期、アフターコロナに期待です。