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わたくし奥冨が、今聴いているアーティストや作品について愛情たっぷりにお伝えしていく連載〈BOY 奥冨直人の宇田川放送委員会〉。第17回目となる今回は、ライヴハウスもクラブも横断する様な、真夏のミッドナイトミュージックを。
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1. bed “APOLOGIZE”
InstagramでGt. yoheiのプレイを見かけ、刺すように狂気的な音が気にかかり辿ってみたところ、出会ったのがこの4人組バンド。他メンバーも知っていた為、必然的なものを感じて観に行ったライヴで喰らいました。ノーウェイヴ、ポストパンク、金属的で冷ややかなサウンドが織り成すダンスビート。ノーMCで瞬く間に駆け抜ける時間。混凝土のフロアで膨張し沸々と高揚するこの音を是非目撃してほしいです。
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2. 鋭児『連理』
2020年にAGE名義で始動したバンド・鋭児。昨年からよく名前を目にしていた中で、圧倒的にハマったのが先日観たライヴでした。一体どういうルーツやバランスで生まれているんだろう。ミクスチャーロックの現代解釈とも言える疾走感と破壊感、そして瞬きを許さないステージでのパフォーマンス。今夏も都度フロアをジャックしていくであろう彼らの今後の大きなフィールドに胸を打つことでしょう。
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3. Dove『Atarashi Karada』
このシンガー/プロデューサーを知ったのは、おそらくNTsKiのライヴかと思います。ステージでの存在感が印象強く、本人と出会ってからの柔らかさと良いギャップがあったのを覚えております。そこから楽曲も聴く様になったら今年発表の3rd EPが大傑作でして。表題曲のソフトな旋律に回想的な歌詞が自然に巡り合う感覚。日々のドラマチックとナチュラルが優しく包まれた様な、そんな温かい楽曲です。
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奥冨 直人(BOY)
平成元年・埼玉県生まれ。ユースカルチャーを発信するファッションと音楽のコンセプトショップ〈BOY〉を2009年渋谷円山町にオープン。2014年に現在の宇田川町店舗に移転・独立。現在スペースシャワーTVにて配信番組「スペトミ!」のVJを担当。DJやスタイリングなど日々の活動は多岐にわたり、どんな時代も楽しく暮らしている。