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わたくし奥冨が、今聴いているアーティストや作品について愛情たっぷりにお伝えしていく連載〈BOY 奥冨直人の宇田川放送委員会〉。第15回目となる今回は、ヒリヒリとして実験的な音楽のドライヴを。
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1. くだらない1日『rebound』
以前この連載で御紹介したas a sketch padのメンバー・高値がVo&Gtを務める4人組ロックバンド。オルタナティブロック、ミッドウェストエモやマスロックの息吹を浴びたサウンドに、感傷的で荒々しい衝動的なヴォーカルが耳に残ります。激しさと表裏一体の儚さが胸をギュッと締め付ける、新たな蒼さと正面衝突したこの新ALは、ヒリヒリした空気と対する温かさに魅了される必聴の1枚。
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2. SAGOSAID『Dead in GUSTO』
京都・名古屋を拠点に活動していた4ピースバンド・she saidのヴォーカル/ギターSAGOが新たに始動しているSAGOSAIDは、前バンド同様の90sオルタナティヴの気配と普遍的なギターサウンド、エバーグリーンなメロディーを放つ。she saidは私の御店でも御取扱させて頂いたり所縁ありますが、こうしてまた違った形でお薦め出来る機会があって嬉しいです。美しいリフの連発。
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3. schedars『waving/drowning』
さまざまなバンドを経験して集った、昨年結成の5人組・schedars(シェダルス)。ポストパンク、ジャズ、ニューウェイヴ等の音楽要素を独自のバランス感覚で混ぜ合わせ、実験的かつどこかオリエンタルに奏でる。怪しげで奇妙でありながらもギリギリのポップ感が生まれるレイヤーが心地好い。まだライヴは数える程なので、今後の動向を気にしてこの渦に飛び込もうと思う。
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奥冨 直人(BOY)
平成元年・埼玉県生まれ。ユースカルチャーを発信するファッションと音楽のコンセプトショップ〈BOY〉を2009年渋谷円山町にオープン。2014年に現在の宇田川町店舗に移転・独立。現在スペースシャワーTVにて配信番組「スペトミ!」のVJを担当。DJやスタイリングなど日々の活動は多岐にわたり、どんな時代も楽しく暮らしている。