わたくし奥冨が、今聴いているアーティストや作品について愛情たっぷりにお伝えしていく連載〈BOY 奥冨直人の宇田川放送委員会〉。第19回目となる今回は、いずれも8月に新作をリリースしたバンド3組を。
1. Ålborg “Girl”
2022年春に結成されたばかりの5人組バンド・Ålborg（オールボー）。メンバーの一人が古い縁で連絡をくれたことで存在を知りました。8月リリースの1stシングル“Girl”では、みや（ヴォーカル／ギター）の伸びやかな歌声と温かなバンドサウンドが広がり、まさにぴったりのジャケットワークも秀逸。ライヴも開始しているとのことなので、細かくチェックしていきたい。
2. SOM4LI『ESCAPISM』
Strip Joint、Ms.Mashine、KLONNSという複数のバンドメンバーが所属する2021年結成のバンド・SOM4LI（ソマリ）。ポスト・パンクやノーウェイヴな気配を感じる楽曲に、渇いた冷ややかな音色が不思議とどこか心地好い。この1st EPは、そんなバンドのムードが詰め込まれた全4曲。こちらも9月に初ライヴを行ったとのことで、近日観てみたいアーティストの1つです。
3. KLEPTO『Aboutage』
2019年結成、東京を拠点とする2人組のKLEPTO（クレプト）。ガレージやインディーロックを軸にした軽やかなバンドサウンド、巧みに日本語詞と英詞を行き来するヴォーカルが絡み合うことで生まれる高揚感。この1stアルバムは、そんな彼らの持つ魅力が全編で感じられる作品。世の中も少しずつ落ち着いてきた中で、やはりバンドのライヴで感じられる熱を日々受け取っていきたいですね。
奥冨 直人（BOY）
平成元年･埼玉県生まれ。ユースカルチャーを発信するファッションと音楽のコンセプトショップ「BOY」を2009年渋谷円山町にオープン。2014年に現在の宇田川町店舗に移転・独立。現在スペースシャワーTVにて配信番組「スペトミ!」のVJを担当。DJやスタイリングなど日々の活動は多岐にわたり、どんな時代も楽しく暮らしている。
