わたくし奥冨が、今聴いているアーティストや作品について愛情たっぷりにお伝えしていく連載〈BOY 奥冨直人の宇田川放送委員会〉。第16回目となる今回は、2022年の折り返し・上半期に聴いたエネルギーの溢れるアーティスト。
1. ODETRASH『ヒーローコア』
恵比寿BATICAに遊びに行った際にライヴを観てハマったラッパー・ODETRASH。キラキラと流星のごとく駆け抜けるサウンド・未来へ放たれるポジティヴなリリックとグッドメロディーが眩しい程ポップに絡み合い、フロアは極上ハッピーな空間に。今年2月にリリースされた本作は、そんな魅力が全力で感じられるポップでエネルギッシュなEP。またフロアが宇宙になる瞬間を体感しにいきます。
2. ろくようび『Quiz』
2021年に結成された関口スグヤ(Gt. Vo)椿三期(Dr. Vo)の2人組バンド・ろくようび。たまたま見たジャケットが気になり聴いたところ、ヘンテコでありながら確実にポップのホームランを打ち込む奇跡のバランス感に魅せられました。ロックンロールな気配が中心にありつつも、四方八方に展開するアレンジの幅とユニークさが中毒性高くヘビーリピート。どんなライヴするんだろう。絶対観たい!
3. 松永拓馬『ちがうなにか』
相模原を拠点に活動する松永拓馬は、この1st ALのリリースを機に存在を知りました。アンビエントを背景に広がる、心の内にある言葉を覗き見するようなリリック。フューチャリスティックな音像を感じながらも、現代の生活や日常を生きる音景に不思議と安心感を持ち、私の店でも静かな時間にかけることが多いです。ことごとくライヴを観る機会を逃しているので……下半期に飛び込みます!
奥冨 直人(BOY)
平成元年・埼玉県生まれ。ユースカルチャーを発信するファッションと音楽のコンセプトショップ〈BOY〉を2009年渋谷円山町にオープン。2014年に現在の宇田川町店舗に移転・独立。現在スペースシャワーTVにて配信番組「スペトミ!」のVJを担当。DJやスタイリングなど日々の活動は多岐にわたり、どんな時代も楽しく暮らしている。