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わたくし奥冨が、今聴いているアーティストや作品について愛情たっぷりにお伝えしていく連載〈BOY 奥冨直人の宇田川放送委員会〉。第22回目となる今回は、新年に向けて2022年新たに出会った3組の音楽を。
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1. 望月起市『正しく忘れる』
東京出身のSSW/宅録音楽家で、11月にこの初EPをリリースしたばかり。ノスタルジアも未来も感じさせるその音景は、〈静と動の真ん中〉をコンセプトに織り成す、柔らかさと力強さを兼ねた表現だからこそ成せる感覚。12月には恵比寿KATAとBOYの主催企画〈BOX〉で東京初ライヴを披露。既に形作る力を異様に感じているので、恐らくこの記事が出る頃には、さらにのめり込んでるでしょう。
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2. sassya-『Not the End』
友人のお薦めで最近聴きはじめた、東京を中心に活動するロック・バンド。痛烈な歌詞と生々しいバンド・サウンドが胸にこびりつき、ロックが持つ孤独と狂暴性が剥き出しに感じ取れます。11月リリースのこのアルバムでもその風が耳を揺らぎ、ポスト・ハードコアとエモ、オルタナを軸にした音像にポエトリーに舵を取る吐き出すようなヴォーカルが魅力。ライヴで目撃したら感情が暴れだすと思います。
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3. pikomaruko “興味ない”
大所帯ハイパー・ラップ・グループ、KANG SIGH HYPER CREWのメンバーでもあるpikomaruko。リリースされたばかりのシングルがあまりにセンセーショナルだったのでご紹介します。等身大かつ生命力の溢れるリリック、それをポップに消化するメロディーセンスにやられました。この“興味ない”は、この時代の新幸福論?なノイジーでひたすらに明るくなれるエナジーが込められた楽曲。
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奥冨 直人(BOY)
平成元年・埼玉県生まれ。ユースカルチャーを発信するファッションと音楽のコンセプトショップ〈BOY〉を2009年渋谷円山町にオープン。2014年に現在の宇田川町店舗に移転・独立。現在スペースシャワーTVにて配信番組「スペトミ!」のVJを担当。DJやスタイリングなど日々の活動は多岐にわたり、どんな時代も楽しく暮らしている。