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日本の音楽にも影響を与えた黄金時代のスピリット

クロスオーバーがフュージョンと呼び名を変え、売れる音楽としてミュージックシーンの最先端に君臨した70年代中期から80年代にわたる輝かしい記録がここにはある。

また、このコンピレーションでは一部に90年代から2000年代までの音源も含まれているのも特徴の一つ。そこからはブームとしての大きな波は過ぎ去った90年代以降にもそのDNAが受け継がれいることがわかる。

さらにフュージョンというジャンルが世界のマーケットにおいて、特に日本で人気が高かったことも興味深い現象だった。それが日本のミュージシャンにも影響を与えたことは周知の事実である。その時代にいち早く世界を舞台に活躍した渡辺香津美の2000年代になってからのニューエレクトリックトリオによる音源もこのコンピレーションには含まれているので、現在も脈々と受け継がれているフュージョン黄金時代のスピリットを感じ取って頂きたい。

『REDISCOVERING FUSION! – WARNER MUSIC COLLECTION』収録曲 渡辺香津美ニューエレクトリックトリオ“トライコーン”

 


RELEASE INFORMATION

VARIOUS ARTISTS 『REDISCOVERING FUSION! – WARNER MUSIC COLLECTION(タワーレコード限定)』 ワーナー(2022)

リリース日:2022年10月19日
品番:WQCP-1629
フォーマット:SHM-CD
価格:2,420円(税込)
選曲・解説:工藤由美
24bitデジタルマスタリング音源

TRACKLIST
1. Grover Washington Jr. “Just The Two Of Us (Single Version)”
2. Larry Carlton “Room 335”
3. Stuff “This One’s For You”
4. Jaco Pastorius “Liberty City”
5. David Sanborn “Chicago Song”
6. Al Jarreau “Spain (I Can Recall)” ※チック・コリアの名曲のボーカルカバー
7. George Benson “Breezin’ (Edit Version)”
8. Grover Washington Jr. “Winelight (Edit Version)”
9. Larsen-Feiten Band “Phantom Of The Footlights”
10. George Benson “Give Me The Night (Single Version)”
11. Stuff “Honey Coral Rock”
12. Deodado “San Juan Sunset”
13. Robben Ford “Magic Sam”
14. David Sanborn “Run For Cover”
15. Larry Carlton “Sleepwalk” ※サント&ジョニーのカバー

DISC 2
1. Boney James, Rick Braun “Grazin’ In The Grass” ※ヒュー・マセケラのカバー
2. Earl Klugh “All Through The Night”
3. BWB “It’s Your Thing”
4. Hiroshima “One Fine Day”
5. Brian Culbertson “Come On Up” ※国内初CD化
6. Rick Braun “Green Tomatoes” ※国内初CD化
7. David Sanborn “Snakes”
8. Hiram Bullock “Window Shoppin’”
9. 渡辺香津美ニューエレクトリックトリオ “トライコーン” ※名曲“ユニコーン”の強力バージョン
10. Miles Davis “Tutu”
11. Jaco Pastorius “Three Views Of A Secret”
12. Yellowjackets “Samurai Samba”
13. 渡辺香津美ニューエレクトリックトリオ “遠州ツバメの恩返し” ※セルフカバー
14. Joe Sample “Free As The Wind” ※セルフカバー
15. Stuff “My Sweetness(いとしの貴女)” ※NHK-FM「軽音楽をあなたに」テーマ曲