10年代の4ADを代表したロンドン発トリオは、いまや別々の都市で暮らしているという。そうした状況を反映してか、7年ぶりの3作目には遠距離でのロマンティックな関係や精神的な繋がりを映した曲が多い。これまでの作品にあったゴスなダークネスは控えめに、優雅なストリングスや太いビートに彼らの成熟を窺える。パワフルな“Swim Back”は新たなアンセムだ。