2022年9月に発表された前作『View With A Room』と同じセッションで録音された本作は、ブルーノートへの移籍後、リズム・セクションはベースのホルヘ・ローダー、ドラマーのデイヴ・キングという不動の布陣に鬼才ビル・フリゼールが本作でも全6曲中5曲で参加。アコースティック・ギターが多用されより内省的な雰囲気を持つ楽曲たちは、前作の続編とは言いながらまた違った趣き。ジュリアン・ラージの多彩な音楽的バック・ボーンが垣間見える、一音一音の圧倒的存在感。本作の中では少し異質に感じるタイトル曲のポップネスもまた素晴らしい。