フレッド・ハーシュ、ネルス・クライン、パンチ・ブラザーズのクリス・エルドリッジとのデュオ、そしてソロと続いた天才ギタリストのトリオ作。マンザーのエレアコの印象が強いジュリアンがエレキ、とりわけフェンダー・テレキャスター愛を告白。ジョン・ゾーン周辺~ビル・フリゼール作品で活躍するドラマー、ケニー・ウォルセン、ベースにジム・ホールの晩年を支えたスコット・コリー、プロデュースにはジェシー・ハリスを迎え、W.C.ハンディ曲などカラっとノイジーなテレキャスでブルージーにスウィングする。所謂ギター・トリオの体裁ではあるが随所に仕掛けがあり、やはり一筋縄ではいかない。