近年はラン・ザ・ジュエルズとしての活動が目立っていたアトランタのヴェテラン・ラッパーが実に約11年ぶりに放ったソロ作。自身の本名をタイトルに、若かりし頃の写真をジャケに用いたことからもわかるように、己のルーツに返ってソウルやファンク、ゴスペルなどさまざまな要素をガンボの如くブチ込んでいる。タイ・ダラー・サインやブラスト、ジャギド・エッジらシンガーも多数招聘。先行曲“Scientists & Engineers”での同胞アンドレ3000やフューチャーを筆頭にDJポールやカレンシー、2チェインズら南部のいろんな地区の要人たちも参加した濃厚なサウス・ヒップホップ・アルバムだ。