ジャスティン・ティンバーレイクがニューアルバム『Everything I Thought It Was』を2024年3月15日(金)にリリースする。

『Everything I Thought It Was』は、2018年に発表した5作目のアルバム『Man Of The Woods』以来、ジャスティン・ティンバーレイクにとって実に6年ぶりになる新作だ。

その間、ジャスティンは、スーパーボウルハーフタイムショーでのパフォーマンスや、映画「トロールズ ミュージック★パワー」(2020年)への出演とサウンドトラックのプロデュースをおこない、2023年にはイン・シンクのまさかの再結成を実現させた。イン・シンクは同年、新曲“Better Place”のリリースも果たし、この曲は映画「Trolls Band Together」にも起用された。さらにジャスティンは、BTSのジョングクによる“3D”のリミックスバージョンに参加したことも話題になった。

『Everything I Thought It Was』

“Selfish”

と、注目を集める中、ジャスティンが新作でカムバックする。アルバムからは、リードシングル“Selfish”がリリースされた。シンプルなメロディラインとソウルフルなボーカル、エモーショナルなサウンドが印象的で、作曲や制作にはジャスティン本人のほかに、テイラー・スウィフトやポスト・マローンとの仕事で知られるベル(Bell)ことルイス・ベル(Louis Bell)、マルーン5やザ・ウィークエンドの作品に携わっているサーカット(Cirkut)、さらにセロン・トーマス(Theron Thomas)も参加している。 

SZAとの仕事で知られるブラッドリー・J・カルダー(Bradley J. Calder)が監督したミュージックビデオもあわせて公開されているが、ジャスティンはSZAと「トロールズ ミュージック★パワー」の“The Other Side”で共演しており、カルダーはその繋がりで起用されたのだろうか? ビデオでは、スーパースターとしてのジャスティンではなく、カメラやステージの裏側で垣間見える、素のジャスティンの姿を描いているのが興味深い。

新曲のリリースに先駆けて、ジャスティンは先日、地元である米テネシー州メンフィスで一夜限りのライブをおこない、ファンを魅了した。地元のファンも大切にする彼ならではの試みだろう。 

Pitchforkの記事によると、ジャスティンは「Apple Music 1」に出演してゼイン・ロウのインタビューに応えて、「このアルバムには、信じられないくらい正直な瞬間があるけど、同時に、クソ楽しい部分もたくさんあると思う」と語った。

さらに彼は、ダコタ・ジョンソンが司会を務め、今週末1月27日に放送される「サタデー・ナイト・ライブ」に出演する予定だ。ジャスティンはインタビューで「SNL」についても言及しており、「自分で司会をやるべきか、誰かに司会を頼むべきか、そんなことを考えていたんだ。それで、いや、このアルバムは、僕にとってちがった意味で、マジで特別なものなんだ。でも、スケッチ(コント)の1つや2つに引きずり込まれないとも思えない。自然なことなんだ。僕はそのためにここにいるから。いつだって楽しいよ。『SNL』は僕にとって、どんな立場でもね。司会は5回やったけど、出演したのは何回目かわからないな」と言っている。

原点回帰し、内省を深めた前作に続く、ジャスティンのひさびさの新作。どんな作品になっているのかが楽しみでならない。「SNL」で新たな情報が明かされるかもしれないので、要注目だ。

 


RELEASE INFORMATION

JUSTIN TIMBERLAKE 『Everything I Thought It Was』 RCA(2024)

リリース日:2024年3月15日(金)

 


PROFILE: JUSTIN TIMBERLAKE
81年1月31日生まれ。米テネシー州メンフィス出身。グラミー賞10冠、エミー賞4冠に輝く無敵の総合エンターテイナー。人気グループ、イン・シンクのメンバーとしてトータルセールス4,000万枚以上という偉業を達成。2003年、アルバム『Justified』でソロデビュー。このアルバムは全米アルバムチャートで70週以上チャートイン、全世界で1,000万枚近いセールスを記録し、スーパースターとしての地位を確立した。続く2006年発表のセカンドアルバム『Future Sex/Love Sound』、2013年発表の3rdアルバム『20/20 Experience』は全米1位を獲得。『20/20 Experience』は3週連続トップの座を獲得し、iTunesチャートでも93か国で1位を記録。iTunes Storeで全世界累計初週ダウンロード数の最高記録を更新するとともに、初週セールスの自己最高記録を大幅に更新。またアメリカ国内で同年もっとも売れたアルバムとしても認定された。ソロとしてはアルバム3,200万枚を売り上げる。2016年、自身がエグゼクティブミュージックプロデューサーも務めた大ヒット映画「Trolls」のテーマ曲“CAN’T STOP THE FEELING!”(全米シングルチャート1位)が世界的大ヒットなり、10冠目となるグラミー賞を受賞。日本でも2016年の年間洋楽ラジオオンエアチャートで1位を獲得。アーティストとしてのみならず俳優としてのキャリアも確立。社会派デヴィッド・フィンチャー監督の大ヒット映画「ソーシャル・ネットワーク」(2010年)、ミラ・クニスと共演したラブコメ「ステイ・フレンズ」(2011年)などハリウッドヒット作に多数出演。最新作は日本で2018年夏全国公開となるウディ・アレン監督作「ワンダー・ホイール(原題)」で、ケイト・ウィンスレットと共演を果たしている。2018年2月2日、4作目となる待望の最新アルバム『Man Of The Woods』をリリース。全米アルバムチャートで1位を獲得し、世界50か国のiTunesチャートでも1位を獲得している。同年2月4日、ミネアポリスで開催された第52回スーパーボウルのハーフタイムショーに出演し、圧巻のステージでオーディエンスを魅了(第35回と第38回スーパーボウルに続いて3度目のハーフタイムショー出演となり、ソロのアーティストとしては最多出演)。2020年2月、再びエグゼクティブミュージックプロデューサーも務めた映画「トロールズ ミュージック★パワー」のテーマ曲としてSZAを迎えたシングル“The Other Side”をリリース。2023年9月、90年代後半から2000年代初期にかけて活動し大きな人気を博したボーイズグループ=イン・シンクが約20年ぶりに再集結を果たし、シングル“Better Place”をリリース。映画「Trolls Band Together」の挿入歌にも起用される。