ケンドリック・ラマー
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第67回グラミー賞授賞式®が日本時間の昨日2月3日(月)に、現地時間の2月2日に開催された。

第67回グラミー賞は、2023年9月16日~2024年8月30日の期間の作品やアーティストを対象にザ・レコーディング・アカデミーの会員が選考。授賞式は、米ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで開催された。

主要6部門の結果は以下のとおり。

年間最優秀レコード:ケンドリック・ラマー/Not Like Us
年間最優秀アルバム:ビヨンセ/COWBOY CARTER
年間最優秀楽曲:ケンドリック・ラマー/Not Like Us
最優秀新人賞:チャペル・ローン
年間最優秀プロデューサー(ノン・クラシック):ダニエル・ナイグロ
年間最優秀ソングライター(ノン・クラシック):エイミー・アレン

ビヨンセ
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年間最優秀アルバムは、ビヨンセが『COWBOY CARTER』で受賞。彼女にとって初の年間最優秀アルバムの受賞になった。ビヨンセは今回の授賞式で3部門で受賞、生涯受賞記録は35部門になった。

年間最優秀レコードと年間最優秀楽曲を受賞したのは、ケンドリック・ラマー“Not Like Us”。同曲は5部門にノミネートされ、すべて受賞した。年間最優秀楽曲を受賞した際、ケンドリックは「ラップミュージックよりパワフルなものはないと思っています」とコメントした。

チャペル・ローン
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最優秀新人賞は、6部門にノミネートされていたチャペル・ローンが受賞。また年間最優秀プロデューサー(ノン・クラシック)はダニエル・ナイグロ、年間最優秀ソングライター(ノン・クラシック)はエイミー・アレンが受賞した。

ダニエル・ナイグロは、映画「ハンガー・ゲーム0」のオリヴィア・ロドリゴ“Can’t Catch Me Now”、チャペル・ローン『The Rise And Fall Of A Midwest Princess』、オリヴィア・ロドリゴ“girl i’ve always been”、チャペル・ローン“Good Luck, Babe!”、オリヴィア・ロドリゴ“so american”“stranger”での仕事が評価された。エイミー・アレンは、映画「ツイスターズ」のリオン・ブリッジズ“Chrome Cowgirl”、サブリナ・カーペンター“Espresso”、クーイ・ヴェッツェル feat. ジェシー・マーフ“High Road”、サブリナ・カーペンター“Please Please Please”、テイト・マクレー“Run For The Hills”、オリヴィア・ロドリゴ“scared of my guitar”、ジャスティン・ティンバーレイク“Selfish”、クーイ・ヴェッツェル“Sweet Dreams”、サブリナ・カーペンター“Taste”のソングライターとして受賞。

上述のとおり、ケンドリック・ラマー“Not Like Us”が今年最多の5部門を受賞し、ラップソングとしてグラミー賞史上最多受賞になった。またケンドリックは、チャイルディッシュ・ガンビーノに次いで、ラップアーティストとして年間最優秀レコードと年間最優秀楽曲を受賞した2人目になった。

ビヨンセは、最多の11部門にノミネートされていた。黒人が最優秀カントリー・アルバムを受賞したのは初で、黒人女性が年間最優秀アルバムの受賞したのはローリン・ヒル以来26年ぶり。

シエラ・フェレルはアメリカン・ルーツ部門を席巻し、ノミネートされていた4部門すべてを受賞した。ドーチーは最優秀ラップ・アルバムを『Alligator Bites Never Heal』で受賞、カーディ・B以来3人目の女性の受賞者になった。

8部門にノミネートされていたチャーリーxcxは、最優秀ダンス・ポップ・レコーディング、最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム、最優秀レコーディング・パッケージを受賞した。4部門にノミネートされていたセイント・ヴィンセントは、最優秀ロック・ソング、最優秀オルタナティブ・ミュージック・パフォーマンス、最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバムの3賞を勝ち取った。

ほか、最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)をサブリナ・カーペンター“Espresso”、最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)をレディー・ガガ&ブルーノ・マーズ“Die With A Smile”、最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバムをサブリナ・カーペンター『Short n’ Sweet』、最優秀ロック・パフォーマンスをビートルズ“Now And Then”、最優秀ロック・アルバムをローリング・ストーンズ『Hackney Diamonds』が受賞した。

さらに、最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバムをサマラ・ジョイ『A Joyful Holiday』、最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバムをノラ・ジョーンズ『Visions』、最優秀レゲエ・アルバムを『Bob Marley: One Love - Music Inspired By The Film』が受賞。

また、最優秀映像作品スコア・サウンドトラックにハンス・ジマー「デューン 砂の惑星 PART2」、最優秀録音アルバム(ノン・クラシック)にピーター・ガブリエル『i/o』、最優秀インストゥルメンタル/アカペラ・アレンジメントにジェイコブ・コリアー feat. ジョン・レジェンド&トリー・ケリー“Bridge Over Troubled Water”、最優秀クラシック・インストゥルメンタル(ソロ)にヴィキングル・オラフソン『Bach: Goldberg Variations』、最優秀ボックス/スペシャル限定パッケージをジョン・レノン『Mind Games』が選ばれた

エル・マツモト
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なお日本人では、米国育ちの日本人チェロ奏者エル・マツモトが『Triveni』で最優秀ニューエイジ/アンビエント/チャント・アルバムを受賞した。 

全受賞結果は、グラミー賞のオフィシャルサイトWOWOWの特設サイトをチェックしよう。

今年の授賞式は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのアンソニー・キーディスとチャド・スミス、カーディ・B、 グロリア・エステファン、オリヴィア・ロドリゴ、クィーン・ラティファ、シザ、テイラー・スウィフト、ヴィクトリア・ モネ、ウィル・スミスらが各部門のプレゼンターを務めた。

ライブパフォーマンスは、先日の山火事を受け、ロサンゼルス出身のドーズとジョン・レジェンド、ブラッド・ ペイズリー、シェリル・クロウ、ブリタニー・ハワード、セント・ヴィンセントの共演によるロサンゼルストリビュートパフォーマンスで幕を開けた。続くビリー・アイリッシュは“BIRDS OF A FEATHER”をパフォーマンス。サブリナ・カーペンターは“Espresso”を披露した。新人賞ノミニーメドレーは、ベンソン・ブーンからスタート。レディー・ガガとブルーノ・マーズはロサンゼルスに敬意を表し、“California Dreamin‘”を披露した。

授賞式の後半では、グラミー賞をボイコットしていたザ・ウィークエンドが登場。2024年に亡くなったクインシー・ジョーンズのトリビュートパフォーマンスでは、ハービー・ハンコックらが“Fly Me To The Moon”などクインシーの名曲を披露した。さらにスティーヴィー・ワンダーも登場し、クインシーがプロデュースした“We Are The World”をパフォーマンスした。

 


INFORMATION
第67回グラミー賞授賞式® ※字幕版 
2025年2月3日(月)22:00 
WOWOWプライムで放送/WOWOWオンデマンドで配信 
※放送・配信終了後~90日間WOWOWオンデマンドにてアーカイブ配信 

■二カ国語版(同時通訳)はWOWOWオンデマンドにてアーカイブ配信中 
https://wod.wowow.co.jp/program/203230
https://www.wowow.co.jp/music/grammy/ 

■グラミー賞授賞式®の最新情報は特設サイトへ!
https://www.wowow.co.jp/music/grammy/