GREEN DAY
30周年に楽しむ『Dookie』周辺の貴重音源
いわゆる〈ポップ・パンク・リヴァイヴァル〉がモダンなアーティストたちによって推進されはじめて久しいなか、その後の活躍によって現代ではもはや〈ポップ・パンク〉に含まれることも少なくなっているのがグリーン・デイだ。実際に彼らの音源を改めて聴いてみると、あくまでもポップであくまでもパンクであるのは確かながら、骨太でヘヴィーなバンドとしての佇まいはいわゆる現代的な目線によるポップ・パンクというよりは〈ポップなパンク〉といった印象になる。もっとも、グリーン・デイに関してはその後の巨大化した存在感に伴うイメージ変化の結果でもあるのだろうが。

で、94年にリリースされたファースト・アルバム『Dookie』の時点からそのラフながらも端正な演奏と歌声の力強さはすでにバンドに備わっている。全世界で2千万枚のセールスを記録(そのうち全米では1千万枚)したこの規格外のヒット作にして歴史的な名盤が30周年を記念してCDの限定デラックス・ボックスで登場した。Disc-1には本編をそのまま収録し、Disc-2は17曲すべてが未発表のデモ音源集(これは聴いてビックリ!)+3曲が未発表となるアウトテイク集。さらにDisc-3にはこれまでレコード・ストア・デイの限定盤としてアナログでのみリリースされていた〈ウッドストック1994〉におけるライヴ・パフォーマンスの模様がフルで収録されている(初CD化)。そしてDisc-4には94年にバルセロナのガラジェ・クラブで行われたライヴ(全17曲の未発表音源)が収録されている。トータル65曲のうち37曲が未発表音源、10曲が初CD化となる今回のセット。限定盤なのであるうちにチェックしときましょう。 *狛犬
こちらは6枚組のカラーLP盤です!

More Arrival from LEGENDS
秋なのでいろいろ収穫があります!
文/轟ひろみ

93年に残された永遠の名盤が30周年を記念して新たにリマスターされ、さまざまな形態やフォーマットで登場。5枚組のスーパーデラックス仕様は、本編やボートラ、B面曲にライヴ音源を加えた計72曲(そのうち53曲が初出となる音源)のヴォリューム! ファンジンやポスター・リトグラフなどの特典もいろいろ付いてきます。

THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE 『Live At The Hollywood Bowl: August 18, 1967』 Legacy/ソニー(2023)
ジミとミッチ・ミッチェルとノエル・レディングのトリオが、まだ初作を発表する前の67年8月にママス&ザ・パパスのオープニングを務めたライヴの模様が発掘されて音盤化。これまでブートでも出回ったことがないものだそうで、後のジミを象徴する代表曲やカヴァーなど、名声を獲得する直前の貴重な音源が堪能できる!

女性ロッカーの先駆者として知られるカリスマにしてレジェンド、クリッシー・ハインド。ソロ作も出す一方でこちらはプリテンダーズを率いての3年ぶりのニュー・アルバムとなる。デヴィッド・レンチをプロデュースに迎え、ジョニー・グリーンウッド(レディオヘッド)がストリングス・アレンジに参加しているというトピックも。

コロナ禍前の2019年にはストレイ・キャッツ復活も実現させたネオ・ロカビリー界のレジェンド、ブライアン・セッツァー。バンドの動向も気になるところだが、この2年ぶりのソロ・アルバムも絶好調なのでまるで無問題。ロカビリーにこだわらないアメリカン・ロックやブルース寄りの情緒が、味のある歌とプレイを伸びやかに響かせる。

時代を超えた再評価の進むレジェンドだが、こちらは77年8月29~31日にLAのフォーラムで行われた〈Rumours Tour〉のパフォーマンスの模様を収めた、ほぼ初出音源のみの2枚組ライヴ盤。まだ後の展開を知らない『Rumours』リリース直後のステージで、5人組としてのバンド・サウンドを確立していったツアーの模様が確認できる!

新旧の友人をLAの自宅に招いて作るにはちょうどいいサイズ感ということなのか、昨年の『EP3』に続くリンゴの新作はまたまた4曲入り。スティーヴ・ルカサー&ジョー・ウィリアムズの手による“Shadows On The Wall”やポール・マッカートニー作の“Feeling The Sunlight”など豪華ながらも力を抜いて楽しめる内容です。