今年で結成10周年を迎え、さまざまなアニヴァーサリー企画を遂行中のなかで届いた4作目。オープニングSEの“TENDOUJIのテーマ”から、ブルースハープと強烈に歪んだギターも飛び出す“TOKYO ASH”などで聴かせるハッピーな喧噪や、内省的な空気も漂うループ・ミュージックな“Just Because”、アコースティックな“HBD!!”など多彩なフックは設けつつも、どれもシンプルな作りだけに持ち前のグッド・メロディーが映えまくり。これまでの道中で感じた喜怒哀楽や悲喜交交、この幸せにもいつか必ず終わりが来ることを噛み締めながら、強烈な音楽愛をもって高鳴らされる音と言葉にひたすら胸が熱くなる。