ペギー・グーの『I Hear You』に繋げて〈Hear〉したい8枚!!!!!!!!

シドニー出身、現在はベルリン拠点のトラックメイカーによる初作。メンタル・ヘルスの問題や出産体験を着想源にしたテーマは軽くないものの、DJプリードらを招き、レフトフィールド・テクノに接近した硬めのハウス・サウンドはフロア映えも抜群だ。

マルチな演奏家、トム・ミッシュがダンス・ミュージックを探求するプロジェクトの、ミックステープ扱いとなる初アルバム。フレンチ・タッチ時のフィルター・ハウスを基調にした、煌びやかでドリーミーな音から編み出されるグルーヴが多幸感たっぷり!

90年代のレイヴ全盛期に結成されたビッグ・アクトが11年ぶりに復活。ケリー・オケレケらヴォーカルを迎えた楽曲の掴みも流石だが、“Muse”などインストのストイックなテック・ハウスにいぶし銀の腕が光る。真っ暗なフロアで鳴っていてほしい。

バンクーバー出身のDJ/プロデューサーによる2作目は、彼女が幼くして亡くなった父の人生に光を当てつつ、自身の成り立ちや存在する意味を思索。みずからの歌唱をフィーチャーし、ポップソング集としても聴ける作りは、『I Hear You』に重なる。
アルバム全体をダンス・ミュージックで統一した作品ではないが、マドンナを下敷きにしたNYハウス・モードの先行曲“yes, and?”はやはり最高。ミュンヘン・ディスコな“we can’t be friends (wait for your love)”にも踊らずにはいられません。

韓国にルーツを持つ女性DJとして、ペギーと同時期に注目を集めはじめたアジア系アメリカ人による初アルバム。クラブ・バンガーな要素は抑え目で、抑圧的な社会への怒りや内省をIDM的なトラックに映し出している。ロレイン・ジェイムズも参加。

マレーシア出身で、上海と台北を拠点にしているツーシン。ペギーと同じく2010年代のロウ・ハウスに出自を持つ音楽家ながら、その歩みの違いは興味深い。インダストリアルやEBMを想起させる不穏な音で、中国社会の閉鎖性や不平等を訴えた。

ペギー主宰のグドゥはUKのDMXクルーからインドネシアのディアまで世界各国の電子音楽をリリースしており、こちらは韓国発の多才な俊英によるEP。トランシーで疾走感に溢れたエレクトロを収録し、いつになくフロア向けの表情を見せている。
