ブラジル音楽の巨匠、ジルベルト・ジルの16年ぶりとなる来日公演が決定した。
同公演は、2024年9月27日(金)に東京・めぐろパーシモンホール 大ホールにて開催される。
50年以上にわたりブラジル音楽を牽引し続ける、ジルベルト・ジル。60年代に盟友カエターノ・ヴェローゾとともにトロピカリズモ運動(音楽を中心とした様々なカウンターカルチャーによる芸術運動)の中心的な役割を担うなど、81歳を迎えた今も現役で在り続けるジルの待望の来日公演がついに実現する。
なお、今回の来日は〈アケリ・アブラッソ・ツアー〉の一環として行われる。同ツアーはジルの60年におよぶキャリアと、1971年に始まったワールドツアーの50周年を祝うもので、ジルと彼のファミリーバンドで編成されている。
ジルは同公演の前日、9月26日(木)に京都・ロームシアター京都 メインホールにて開催される〈KYOTOPHONIE 2024 AUTUMN EDITION〉でもライブを行うとのこと。関西方面の人はこちらも要チェックだ。
中原仁による推薦コメント
50年以上にわたってブラジル音楽をリードし、その魅力を世界に伝えてきたジルベルト・ジルは、80代を迎えた今も元気いっぱいだ。2021年〈ブラジル文学アカデミー〉の永久会員に現役の音楽家として初めて選出され、今年の4月にはブラジルの郵便局がジルの肖像を切手にして発行するなど、社会的な評価も目覚ましい。敬愛するジョアン・ジルベルトにオマージュした2014年のリーダー作『Gilbertos Samba』で、斬新なギターワークを披露した。力のこもった新曲を通じて老いと無縁の創造意欲を発揮した2018年のリーダー作『OK OK OK』は、今世紀のジルの最高傑作と大推薦したい。ジルの音楽は今も現在進行形だ。
80歳を迎えた2022年、ジルのファミリー総出演による音楽とトークのホームパーティー「Em Casa Com Os Gil」が配信チャンネルで放送され、同名のサントラアルバムもデジタルリリースされた。2008年以来16年ぶりの来日公演のバンドも、近年のアルバムでプロデューサーをつとめている息子のベン・ジル、息子と孫が組んでいるバンド、ジルソンズのメンバー、そしてミドルティーンの孫娘からなるファミリーバンド。ツアータイトルの〈アケリ・アブラッソ〉は〈ハグを/よろしく/元気で〉といった意味の、ジルの1969年のヒット曲のタイトルだ。ジルの数々の名曲を、本人と息子や孫たちが歌うアットホームな雰囲気の、そしてブラジル人の特徴である家族の絆に貫かれたコンサートを、僕たちもファミリーに混ぜてもらって楽しもう。
LIVE INFORMATION
ジルベルト・ジル〈Aquele Abraço Japan Tour 2024〉
2024年9月27日(金)東京・めぐろパーシモンホール 大ホール
開演/開場:17:30/18:30
■チケット(全席指定・税込)
SS席:14,000円
S席:11,000円
A席:8,000円
B席:5,000円
※未就学児入場不可
※車椅子席・同伴者席はチケットサンライズのみの取り扱い
チケットサンライズ:0570-077-020(平日10:00~18:00)
■チケット発売スケジュール
イープラス最速先行:2024年6月12日(水)12:00~2024年6月23日(日)23:59
先行販売(イープラス/ぴあ/ローソンチケット):2024年6月24日(月)12:00~2024年7月7日(日)23:59
一般発売:2024年7月13日(土)10:00~
イープラス:https://eplus.jp/gilbertogil2024/
ぴあ(Pコード 272-976):https://w.pia.jp/t/gilbertogil2024
ローソンチケット(Lコード 73911):https://l-tike.com/gilberto-gil/
■メンバー
ジルベルト・ジル(ボーカル、ギター)
ベン・ジル(ボーカル、ギター、ベース)
ホセ・ジル(ボーカル、ドラムス)
ジョアン・ジル(ボーカル、ギター、ベース)
フロア・ジル(ボーカル、キーボード)
問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
主催・企画・制作:一般社団法人スキヤキ・オフィス/ノーヴァスアクシス/サンライズプロモーション東京
後援:駐日ブラジル大使館
協力:RYU/東京音研
来日公演オフィシャルサイト:https://www.gilbertogil2024.jp/
KYOTOPHONIE 2024 AUTUMN EDITION
2024年9月26日(木)京都・ロームシアター京都 メインホール
公式サイト:https://kyotophonie.jp/
PROFILE: ジルベルト・ジル
1942年、ブラジルのバイーア州の古都サルヴァドール生まれ。
1967年にブラジルの地方の要素を音楽に変換する独自の視点が凝縮された最初のアルバム『Louvação』を発表。以降60枚以上のアルバムを発表し、累計400万枚を超えるセールスを記録、グラミー賞を9度受賞している。
バイーア大学在籍時に出会った友人カエターノ・ヴェローゾとポップカルチャーのムーブメント〈トロピカリズモ〉を展開。その先鋭性ゆえに当時の保守的な軍事政権に睨まれ逮捕され、カエターノとともに約2年半ロンドンに亡命した。ロンドンではロックやR&Bなどを、ブラジル帰国後はファンク、レゲエ、アフリカの音楽などを貪欲に取り入れて音楽の幅を広げる。
2002年、ブラジルの文化大臣に就任。音楽活動の多忙を理由に辞するまで6年間精力的に活動。ユネスコ平和芸術家(1999年)、国際連合食糧農業機関(FAO)大使、フランスのレジオンドヌール勲章(2005年)、スウェーデンのポーラー音楽賞(2005年)など多くの国で勲章や賞を受賞している。
歳を重ねても衰えを知らず、敬愛するジョアン・ジルベルトにオマージュした2014年発表の『Gilbertos Samba』では斬新なギターワークを披露した。力のこもった新曲を通じて老いと無縁の創造意欲を発揮した2018年のリーダー作『OK OK OK』は、今世紀のジルの最高傑作の呼び声も高い。
2021年には〈ブラジル文学アカデミー〉の永久会員に現役の音楽家として初めて選出され、今年4月にはブラジルの郵便局がジルの肖像を切手にして発行するなど社会的な評価も目覚ましい。