ドメニコカシンとのトリオ、モレーノ+2名義のアルバム『タイプライター・ミュージック』で、ブラジル・ネオ新世代の幕を開けた2000年、オールスター・バンド、オルケストラ・インペリアルでの活動、父、カエターノ・ヴェローゾジルベルト・ジルガル・コスタ高野寛のプロデュース、とシーンの中心を走り続けた彼が実に14年ぶり! となるスタジオ録音アルバムを発表。前作のメンバーはもちろん、朋友のペドロ・サーをはじめ、アート・リンゼイ嶺川貴子なども参加、長年に渡る交流の集大成的作品であり、2000年代のブラジルシーンを知る為にも重要! ナイーヴな歌声に遊び心たっぷりの音も健在!

 

〈+2〉名義のアルバムから14年ぶりとなる、ペドロ・サーにアート・リンゼイ、ドメニコやカシン、嶺川貴子に高野寛といった仲間たちが参加した新作。シンプルかつリラックスした演奏のなか、繊細な歌声とメロディーの良さが際立っている。2人の子供に歌い聴かせるために作ったという曲が多いこともあり、人懐っこくてアットホームな雰囲気だ。良質なシンガー・ソングライター作品として長く愛聴できそう。

 

もはや誰の息子とか言う必要もなく、プロデューサーとして大成したブラジルの俊英がモレーノ+2名義作から14年ぶりに発表したオリジナル・アルバム。盟友のドメニコやカシンらと共にシンプルな自作曲をほんわり紡いでいます。縁深い高野寛が4曲で、嶺川貴子が5曲で参加しているのにも注目ですね。