イタリアの人気ジャズ・シンガーによる5作目は、〈愛〉をテーマにした古今のイタリアン・スタンダード集。アレンジが多様で、ジャズのみならず、ラテン音楽にボサノヴァサンバもあり、わけてもノーザン・ソウル調の曲が彼女とこんなに合っているのは嬉しい発見だ。エルヴィス・プレスリーが英詞でヒットさせた“Io Che Non Vivo Senza Te”はジルベルト・ジルとのデュエットで、アダルトな男女の情感が染み渡る。