ヘヴィーなギターを轟かせる冒頭からグルーヴィーに転換する“Hyper”、哀愁のラテン・フレイヴァーを振り撒きながらディスコへとなだれ込む“Sesame”……多様なジャンルをミックスする辣腕をより精緻かつ大胆に振るい、バンドの個性として確立させた感のある3作目。目眩くアンサンブルの奔流を経て、スムースなメロウネスにフォーカスした終盤も美しい。