テイラー・スウィフトをフィーチャーした話題の“Us”も収録したセカンド・アルバム。前作に引き続きナショナルのアーロン・デスナーがプロデュースを手掛け、インディー・ロックと今様ポップスの折衷と言えるサウンドを巧みに作り上げているが、“Blowing Smoke”他3曲でボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンが閃かせる記名性の高いギターも聴きどころのひとつだ。グレイシーの歌声は奔放ながら、作品全体の印象はメランコリックというところがいい。全米2位/全英1位という記録と共に彼女の人気を決定づけるはず。〈JJ・エイブラムスの娘〉という紹介は、もう必要ない。