ベーシストとドラマーの脱退を経たマドリッド出身の人気バンドが、2人組として初のアルバムを完成(通算4作目)。ビーバドゥービーの初作を手掛けたことで知られるピート・ロバートソン(元ヴァクシーンズ)がプロデュースを担当し、ベックとグリアン・チャッテン(フォンテインズD.C.)もゲストとして参加。ガレージ・サウンド一辺倒から脱却して幅広いギター・ロックを聴かせた前作『The Prettiest Curse』の路線を踏襲しつつ、メロディーとアレンジはより変化に富んだものとなり、スマートでスタイリッシュな仕上がりに良い意味で驚かされる。キャリア史上もっともポップで完成度の高い作品と言っていい。