パーマ・ヴァイオレッツヴァクシーンズもメロメロだというマドリードのじゃじゃ馬4人組が、女性バンド・ブームに乗ってアルバム・デビュー。ローファイの極みとも言うべきザラつきまくりのサウンドを特徴とし、酔っ払った勢いで一発録りしちゃったみたいな雰囲気が最高です。息を合わせる気なんてまったくなさそうな自由すぎるツイン・ヴォーカル、微笑ましいくらいにヘタクソなギター、バタついたドラムスから成るDIYなガレージ・ロックに、どうしてこんなにも心を掴まれてしまうのでしょう。US西海岸ノリのパンキッシュなサーフ・チューンをはじめ、マック・デマルコダイヴをガールズ・パワーでもってカラッと陽気にしたような、愛嬌たっぷりの一枚。ジャケもイイ!