色とりどりの怪魚が泳ぐ巨大水槽を解説を読みながら、それぞれの様子を眺める。作曲家藤枝守による「今こそ聴きたい孤高の響き~」を読むとそんな気分になる。この本に収められたアメリカという生態系が育んだ孤高の作曲家たち17枚のポートレイトの一つ一つは、それぞれ作曲家の作品や思想、本人との出会いを通じて得られた自身の経験をもとに描かれる。日本に住むテリー・ライリーの近況を伝えるインタヴューに始まり、ジョン・ケージやハリー・パーチ、彼の師でもあるルー・ハリソンやモートン・フェルドマン、そして同じ世代のジョン・ゾーンたちの音楽を取り上げて、作曲家たちのアメリカという実験空間に泳ぐ様子を垣間見せてくれる。
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