
それから3週間が経とうとする冬至の日。
〈家から一歩も出ないぞ!〉という覚悟で、ホームシアターを作って、読む本を買って、準備万端で迎えました。
部屋で一人、「記憶を食む」を読んで、RYUTistで出会った人たちの顔や思い出を回想していました。
ファンの方からいただいたお手紙、プレゼント、特典会での会話、SNSで見つけたイラスト、もらった多くの言葉と、デビューライブの時の景色や耳に焼きつくあの“春風烈歌”の大合唱。
その記憶に、「記憶を食む」のこんな文章がオーバーラップします。
こんな一瞬の出来事を、誰に話すわけでもなかった些細な記憶を、ふと思い出す。思い出すということは忘れていなくて、自分の頭の引き出しにとっておいたんだと思う。生きている間何年も覚えているような大きな出来事も、何十年越しに思い出した出来事も、自分の心を照らすたましいの欠片として、等しく光っている。話したことも話さなかったことも全部本当で、全部確かなことだった。わたしはこんなふうにずっと、自分の欠片を探し続けるのだと思う。
ラストライブのスピーチでもお話ししましたが、デビュー時、12歳の自分は人と関わることが苦手でこわがっていました。
それも少しずつ変化していって、大好きなRYUTistの音楽や新潟という大好きな街を通してたくさんの方に出会えたこと、人との繋がりのそのあたたかさに触れたことは、この13年で一番の学びでした。
RYUTistは私にとってかけがえのない特別な日常でした。
今、やりきったと清々しく次に向かえる気持ちになる時もあれば、〈みんなに会いたいなぁ〉、〈少しだけでいいから戻りたい〉と恋しくなってしまう時もあって、こんな矛盾があるのも、それだけ数えきれない記憶がこの13年に詰まっていたからなんだなと本を読んで感じました。

最終回の撮影場所に選んだ喫茶店は、新潟市東区にあるカンポスさんです。
カンポスさんは私の行きつけの喫茶店で、MikikiさんやInstagramで紹介させていただいて以来、〈ともちゃんのファンの方が来てくれたよ〉とよく奥さんからお話を聞いていました。
最後の特典会の際には、〈カンポスさんで待ち合わせをして、みんなでランチして、RYUTistに会いに来ました!〉と和む仲良しエピソードを教えてくださったファンの方も。
今回はブレンドコーヒーとプリンアラモードをいただきました。
ハンバーグ定食が私にとっての定番メニューでよく勧めてきましたが、お茶をしにいく時はこのプリンアラモード。たっぷり乗っかったフルーツに、昔ながらの味のプリン! 何度でもきゅんとしちゃいます。