柴田聡子が作詞作曲した新曲“WOOT!”が好評なRYUTist。2024年7月28日(日)には、結成から13周年を祝うライブ〈RYUTist 13th Anniversary Live @ NIIGATA LOTS〉の開催も控えています。そんなRYUTistの宇野友恵さんによる、本にまつわる連載がこの〈RYUTist宇野友恵の「好き」よファルセットで届け!〉です。第35回は、服部みれいさんの著書「なにかいいこと」をきっかけに友恵さんが試みたデジタルデトックスな日帰り旅行について。 *Mikiki編集部

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退屈な朝は、服部みれいさんの「なにかいいこと」を開きます。

服部みれい 『なにかいいこと』 PHP研究所(2015)

目を閉じて、軽く念じ、ここだ!と思ったページをパッと開いてみるとそこには、〈携帯電話にも休日を〉とありました。

さらに先を読んでみると〈何も予定の入っていない日は携帯電話を置いて出かけましょう。連絡が取れなかったのにも意味がある。大きな流れに身をゆだねていきましょう。〉とあります。

その日は、〈今〉から離れて、何か別のことに取り組んでみたい気持ちだったので、書かれていた内容とピッタリでした。
スマホを持たずに出かけるとしたら、どこに行こうか。早速準備をしながら考えます。
いつも行くような場所ならつまらない。
少しだけ距離があるけど、思いついた場所に決めました。

行き先は新潟で有名な観光地、弥彦村。
スマホなしの日帰りアナログ旅スタート!

 

11:00(※時刻表示は大体の時間です)
電車の時間だけを調べて家から出て、まずは新潟駅に向かいます。
持ち物はカメラ、お財布、腕時計、本、ノートとペン。いつも持ち歩いている携帯用の防災・防犯グッズも忘れずに。

日差しの強い日でした。一歩外に出ただけで頭痛がしてきそうな暑さにすでにやられそう。
新潟駅に着いたら少し時間があったので、雑貨屋さんで首を冷やすクールリングを買っておきます。
これって効果はいかほどなのかなと疑って3年くらい経っていましたが、これから自己責任で連絡がとれない猛暑の旅に出るのだからとクールリングデビューを果たしました。

腕時計は父のものを借りてきました。
この文字盤を見て行動するなんて何年ぶりでしょうか。まだ慣れなくて、腕につけていることすら忘れてしまいます。

いつもなら3分前でも余裕ですが、10分前に駅のホームに到着です。自分が乗る電車は来るのかそわそわ。待っていると越後線吉田行の電車がちゃんと来ました。
普段、徒歩かバスか家族が運転してくれる車での移動で、新潟の在来線に乗ることはほとんどなく暮らしてきたので、このそわそわが今回の旅で一番の心配事でした。

 

12:30
無事に正しい電車に乗れて、乗り換え地点の吉田駅まで1時間ゆらゆら。もう引き返すことはできない。
窓の向こうでどんどん流れゆく新潟のまちは、よく知っているはずなのに新しい景色を見ているようでした。

電車内で、思い浮かぶことをひたすらノートに書いたら、今度は「なにかいいこと」を開いて、頭から読み始めました。
この本は以前、新潟の大先輩NegiccoのMeguさんにおすすめしていただいた本です。あれからずっと大切にしていて、何か助言が欲しくなった時に開いています。

人生のヒント、息の抜き方、心の栄養となりそうなことが1️ページずつ。
読んでいると、強く生きたい自分を感じます。

第1章を読み終わった頃、視界には田園風景が広がりました。
田んぼの真ん中を電車が走ります。
この大きな田園を見ると改めて〈米どころ〉を実感しますね。

電車に乗って約1時間後、吉田駅に到着。
弥彦線に乗り換え、景色をぼんやりと見ているうちに弥彦駅に到着しました。