2020年代以降の国内インディーにおけるシューゲイザー再評価の先陣を切った4人組の3作目。ノイズにまみれた前作でやりきった感もあったのか、今回は轟音を控えめに、歌を際立たせた穏やかな演奏のもと、胸を痛くさせるセンチメントを現出させている。メロディーの普遍性と音作りの実験性がバランスよく両立しており、ランカムら昨今のUKフォーク勢とも共振する一枚だ。