Highway 61 Revisited/追憶のハイウェイ61(1965年)
by 柴崎祐二
1965年。ディランはなぜ、エレクトリックギターとバンドサウンドを渇望したのだろうか。それは、疎外感を拭い去り、多くの眼差しを置き去りにして、ノイズの彼方へと走り去っていくためだったろう。フォークとは当時、何よりも理念のための表現であり、ラジカルな自由より秩序だった公正を、逸脱よりも連帯を追い求めた(追い求めるように期待された)。前作にもましてひび割れた、時に調子はずれとさえ言える無愛想なバンドのサウンドは、そうした期待をこっぴどく引き剥がし、切り刻み、過去からよこされた手紙の群れとともに、フーテナニー会場の片隅へと押しやってしまった。
ブルースの亡霊が、フォークがフォークとして概念化される以前のなにものかと戯れ、ロックンロールと前のめりの抱擁を交わすとき、かつてディラン自身が予告したのよりも激しい雷鳴を伴って、時代は変わった。それは、不可逆的な変化だった。不思議なことにその変化は、一旦は否定されたはずの過去からよこされた手紙が、にわかに新たな意味を獲得することも可能にしたのだった。ディランは、ハイウェイ61の再訪を通じて、未来と過去を同時に手繰り寄せた。ロックとはつまり、その不可逆性と過去と未来の相克がぶつかり合いながら、けたたましくこだまし続けている空間のことを言う。
何者でもない者が、エレクトリック楽器の爆発力を借りて他でもない何者かになる瞬間。同時に彼は、完全なる名無しの存在となる。1965年、ディランはあやういバランスを保ちながら、時代の先端に立った。だが、その先端はあまりに鋭利に過ぎ、いつそこから滑り落ちるともわからない緊張感を伴ってもいた。『追憶のハイウェイ61』が今もなお私達を魅了してやまないのは、〈何者かである〉ことの肯定と拒絶のエネルギーが、他に類例のない緊張感を伴って止揚されているからだと思う。誰もディランのようには歌えない。だが、ディランは既にここで、誰でもない存在としてある。
あわせて聴きたい関連作品と、その後のボブ・ディラン
ここまではボブ・ディランの初期作品の再考や再定義をおこなったが、リーダーズガイドとして、あるいは「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」の鑑賞者向けに上記の期間の関連作品と1965年以降のディランの動向も紹介しておこう。
フォーク時代からエレクトリック期に至るまでのディランのデモやアウトテイクが聴けるのは、『The Bootleg Series Vol. 1-3: Rare & Unreleased 1961-1991』(1991年)、『同 Vol. 9: The Witmark Demos 1962-1964』(2010年)、『同 Vol. 12: The Cutting Edge 1965-1966』(2015年)。ライブ音源では『Bob Dylan In Concert: Brandeis University 1963』(2010年)や『The Bootleg Series Vol. 6: Bob Dylan Live 1964 - Concert At Philharmonic Hall』(2004年)、『Live 1962-1966 Rare Performances From The Copyright Collections』(2018年)などがあり、先日Blu-ray Disc化された「ニューポート・フォーク・フェスティバル 1963-1965」はディランの変化過程を映像で見ることができる。
1965~1966年にディランはザ・ホークス(のちのザ・バンド)をバックバンドとするツアーをおこない、バンドセットでは批判やブーイングを浴びながら演奏をしていた。いわゆる〈エレクトリック・ディラン論争〉の有名な事件が記録されているのは『The Bootleg Series Vol. 4: Live 1966 - The “Royal Albert Hall” Concert』(1998年)。「ユダ(裏切り者)!」と観客に罵られ、「お前のことなんて信じない。嘘つきめ。大音量で演奏するぞ」 と吐き捨てて“Like A Rolling Stone”を歌った1966年5月17日、英マンチェスターのフリー・トレード・ホールでの伝説的なライブの音源である。その模様は、マーティン・スコセッシ監督のドキュメンタリー映画「ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム」および『同 Vol. 7: No Direction Home - The Soundtrack』(2005年)にも収められている。
1966年6月20日には、ナッシュビル録音を含む7作目のアルバム『Blonde On Blonde』(ロック史上初の2枚組)を発表。しかし1966年7月29日、ウッドストック近郊にてバイクで走行中に事故を起こし、ツアーなどの予定をすべてキャンセルすることになる。同地で隠遁生活を送るようになり、〈第1期ディラン〉はここで幕を下ろした。同年6~9月にザ・ホークスと録音したデモの数々は、『The Basement Tapes』(邦題:地下室(ザ・ベースメント・テープス))として1975年にリリースされる。その後も作品をリリースしつづけ、フェスやイベントへの出演など散発的なライブはおこなうものの、ツアー活動に復帰するのは1974年になってからだ。
映画「名もなき者」関連では、ティモシー・シャラメらキャストが見事な歌唱を聴かせるオリジナルサウンドトラックは必聴。原作本「ボブ・ディラン 裏切りの夏」も邦訳されたので、当時のディランを知るための資料としてぜひ読みたいところ。 *Mikiki編集部
MOVIE INFORMATION
名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN
監督:ジェームズ・マンゴールド「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」「フォード vs フェラーリ」
出演:ティモシー・シャラメ/エドワード・ノートン/エル・ファニング/モニカ・バルバロ/ボイド・ホルブルック/ダン・フォグラー/ノーバート・レオ・バッツ/スクート・マクネイリー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
北米公開:2024年12月25日
原題:A COMPLETE UNKNOWN
©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
公式サイト:https://www.searchlightpictures.jp/movies/acompleteunknown
公式Facebook:https://www.facebook.com/SearchlightJPN/
公式X:https://twitter.com/SearchlightJPN
公式Instagram:https://www.instagram.com/SearchlightJPN/
2024年2月28日(金)全国公開
RELEASE INFORMATION
BOB DYLAN 60‘s VINYL COLLECTION

リリース日:2025年2月26日(水)
品番:SIJP-206
価格:4,400円(税込)
TRACKLIST
Side A
1. 彼女はよくないよ You’re No Good
2. ニューヨークを語る Talkin’ New York
3. 死にかけて In My Time Of Dyin’
4. いつも悲しむ男 Man Of Constant Sorrow
5. 死をみつめて Fixin’ To Die
6. プリティ・ペギー・オウ Pretty Peggy-O
7. ハイウェイ51 Highway 51
Side B
1. ゴフペル・プラウ Gospel Plow
2. 連れてってよ Baby, Let Me Follow You Down
3. 朝日のあたる家 House Of The Risin’ Sun
4. 貨物列車のブルース Freight Train Blues
5. ウディに捧げる歌 Song To Woody
6. 僕の墓をきれいにして See That My Grave Is Kept Clean
1962年、20歳のときにリリースされたボブ・ディランの記念すべきデビューアルバム。1961年の11月20日と22日のわずか2日間で録り終えたといわれ、アルバムに収められた13曲のほとんどはカバー曲だが、ブルース系の曲から同時代のフォークシンガーたちの曲まで、ディランのルーツが垣間見える貴重な音源集でもある。自作の“ウディに捧げる歌”は、タイトル通りウディ・ガスリーに対する敬愛の気持ちが素直に出た名曲。また、多彩なギターの演奏も今作の大きな魅力となっている。1930年代、ジャズやリズム&ブルース、フォークミュージックの黎明期から活躍するCBSレコードの名物プロデューサー、ジョン・ハモンドがプロデュースをしている。(1962年作品)

リリース日:2025年2月26日(水)
品番:SIJP-207
価格:4,400円(税込)
TRACKLIST
Side A
1. 風に吹かれて Blowin’ In The Wind
2. 北国の少女 Girl from The North Country
3. 戦争の親玉 Masters Of War
4. ダウン・ザ・ハイウェイ Down The Highway
5. ボブ・ディランのブルース Bob Dylan’s Blues
6. はげしい雨が降る A Hard Rain’s A-Gonna Fall
Side B
1. くよくよするなよ Don’t Think Twice, It’s All Right
2. ボブ・ディランの夢 Bob Dylan’s Dream
3. オックスフォード・タウン Oxford Town
4. 第3次世界大戦を語るブルース Talkin’ World War III Blues
5. コリーナ、コリーナ Corrina, Corrina
6. ワン・モア・チャンス Honey, Just Allow Me One More Chance
7. アイ・シャル・ビー・フリー I Shall Be Free
1963年発表のセカンドアルバムで、全米チャートでは22位だったものの、全英1位を獲得した出世作だ。公民権運動や反戦運動を通じて広く歌われ、ディランの名を一躍世界に知らしめるきっかけとなったプロテストソングA-1“風に吹かれて”やA-6“はげしい雨が降る”。社会性のあるこうした歌は当時の恋人スーズ・ロトロの影響があったようで、彼女の姿はアルバムジャケットに登場するばかりでなく何曲かのラブソングの中にも見え隠れする。アイルランド民謡をアレンジしたA-2“北国の少女”など、どの歌においても豊かなストーリーを紡ぎ出し、詩人としての才能を開花。フォーク時代の傑作にして、ディランの代表作の一枚である。(1963年作品)

リリース日:2025年2月26日(水)
品番:SIJP-208
価格:4,400円(税込)
TRACKLIST
Side A
1. 時代は変る The Times They Are A-Changin’
2. ホリス・ブラウンのバラッド Ballad Of Hollis Brown
3. 神が見方 With God On Our Side
4. いつもの朝に One Too Many Mornings
5. ノース・カントリー・ブルース North Country Blues
Side B
1. しがない歩兵 Only a Pawn In Their Game
2. スペイン革のブーツ Boots Of Spanish Leather
3. 船が入ってくるとき When The Ship Comes In
4. ハッティ・キャロルの寂しい死 The Lonesome Death Of Hattie Carroll
5. 哀しい別れ Restless Farewell
“風に吹かれて”を収録した名作『フリーホイーリン』に続く3作目で、フォークシンガーとしての人気を確立した時期の作品。この頃から同じフォークシンガーのジョーン・バエズと共に活動することが多くなり、フォーク界の〈プリンス〉とも呼ばれた。生活苦による一家心中、町の有力者に殴り殺された黒人女性、殺害された公民権運動家の人生など、実際の出来事をモチーフにして書かれた歌はメッセージ色が濃く、プロテスト・シンガーとして大きなツメ痕を残した。タイトル曲“時代は変る”は揺れ動くアメリカと世界を描き、その後多くのアーティストたちにカバーされた。本作からプロデューサーが後にサイモン&ガーファンクルらを手がけフォークロックの誕生に貢献したトム・ウィルソンに変更している。(1964年作品/MONO)

リリース日:2025年2月26日(水)
品番:SIJP-209
価格:4,400円(税込)
TRACKLIST
Side A
1. オール・アイ・リアリー・ウォント All I Really Want To Do
2. 黒いカラスのブルース Black Crow Blues
3. スパニッシュ・ハーレム・インシデント Spanish Harlem Incident
4. 自由の鐘 Chimes Of Freedom
5. アイ・シャル・ビー・フリー No.10 I Shall Be Free No. 10
6. ラモーナに To Ramona
Side B
1. 悪夢のドライブ Motorpsycho Nitemare
2. マイ・バック・ペイジズ My Back Pages
3. アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ I Dn’t Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
4. Dのバラッド Ballad In Plain D
5. 悲しきベイブ It Ain’t Me Babe
フォークからロックへの過渡期に制作されディランの新局面を見せた重要作。ケネディ大統領の暗殺、スーズ・ロトロとの決定的な破局、ロンドン公演などでの出来事がディラン自身に大きな影響を与える。ディランはプロテストソングから遠ざかり、代わりに彼は内面的な事象を歌うようになり、自分の愛についての曲が増えた。今作はアルバムタイトルにあるように、これまでのディランとは別の面を収めた4枚目の作品。サウンド面においては後のフォークロックを予感させる出来になっている。後に様々歌い継がれていく“マイ・バック・ペイジズ”“悲しきベイブ”など収録。(1964年作品)

リリース日:2025年2月26日(水)
品番:SIJP-210
価格:4,400円(税込)
TRACKLIST
Side A
1. サブタレニアン・ホームシック・ブルース Subterranean Homesick Blues
2. シー・ビロングズ・トゥ・ミー She Belongs To Me
3. マギーズ・ファーム Maggie’s Farm
4. ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット Love Minus Zero/No Limit
5. アウトロー・ブルース Outlaw Blues
6. オン・ザ・ロード・アゲイン On The Road Again
7. ボブ・ディランの115番目の夢 Bob Dylan’s 115th Dream
Side B
1. ミスター・タンブリン・マン Mr. Tambourine Man
2. エデンの門 Gates Of Eden
3. イッツ・オールライト・マ It’s Alright, Ma (I’m Only Bleeding)
4. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー It’s All Over Now, Baby Blue
1965年発表の5枚目のアルバムで、全米チャート6位、全英1位を獲得し、売上は過去最高を記録した。初の全米トップ40となったA-1“サブタレニアン・ホームシック・ブルース”は、ディランが歌詞の一部を書いたボードを歌に合わせてめくってゆく音楽ビデオも話題となった。他にもザ・バーズがカバーし全米1位を獲得したB-1“ミスター・タンブリン・マン”、エレクトリック化に非難を浴びせたフォーク信奉者と決別するかのようなB-4“イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー”など名曲揃い。当時のマネージャー宅の居間で撮影されたジャケットにはディランが影響を受けたと思われるアルバムが散りばめられている。フォークソングにロックサウンドを取り入れフォークロックと呼ばれるスタイルがここに生まれる。ロック色を強め、60年代後半の激動期の幕開けを印象付けた歴史的な名盤だ。(1965年作品)

リリース日:2025年2月26日(水)
品番:SIJP-211
価格:4,400円(税込)
TRACKLIST
Side A
1. ライク・ア・ローリング・ストーン Like A Rolling Stone
2. トゥームストーン・ブルース Tombstone Blues
3. 悲しみは果てしなく It Takes A Lot to Laugh, It Takes A Train to Cry
4. ビュイック6型の想い出 From A Buick 6
5. やせっぽちのバラッド Ballad Of A Thin Man
Side B
1. クイーン・ジェーン Queen Jane
2. 追憶のハイウェイ61 Highway 61 Revisited
3. 親指トムのブルースのように Just Like Tom Thumb’s Blues
4. 廃墟の街 Desolation Row
約6分にわたる長尺の曲ながら、ディランにとって初の全米トップ10入り(全米2位)を果たし、彼の代表曲となった“ライク・ア・ローリング・ストーン”を収録。時代の変革をビビッドな感性で捉え、アーティストとしてのアイデンティティを確立したといわれ、激動の60年代を象徴するようなロックの名盤である。録音にはアル・クーパー(オルガン)、マイク・ブルームフィールド(ギター)らが参加している。アルバムは、詩作や音作りの面で冒険的かつ意欲的かつ独創性溢れるものとなって結実する一方、全米3位/全英4位を記録しセールス面でもその充実振りを実証した、60年代を代表するロックの名盤。(1965年作品)

リリース日:2025年2月26日(水)
品番:SIJP-212-3
価格:6,380円(税込)
TRACKLIST
LP 1
Side A
1. 雨の日の女 Rainy Day Women #12 & 35
2. プレッジング・マイ・タイム Pledging My Time
3. ジョアンナのヴィジョン Visions Of Johanna
4. スーナー・オア・レイター One Of Us Must Know (Sooner Or Later)
Side B
1. アイ・ウォント・ユー I Want You
2. メンフィス・ブルース・アゲイン Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again
3. ヒョウ皮のふちなし帽 Leopard-Skin Pill-Box Hat
4. 女の如く Just Like a Woman
LP 2
Side A
1. 我が道を行く Most Likely You Go Your Way And I’ll Go Mine
2. 時にはアキレスのように Temporary Like Achilles
3. アブソリュートリー・スイート・マリー Absolutely Sweet Marie
4. フォース・タイム・アラウンド 4th Time Around
5. 5人の信者達 Obviously 5 Believers
Side B
1. ローランドの悲しい目の乙女 Sad Eyed Lady Of The Lowlands
1966年発表の7枚目のアルバム。ロック史上初の2枚組ながら全米9位、全英3位を獲得し、詩人とロックンローラーという、内在する2つの個性が見事にブレンドされ、ディランの長いキャリアの中でも最高傑作と評される事が多い作品。全米シングルチャート2位の“雨の日の女”、20位の“アイ・ウォント・ユー”、33位の“女の如く”等のヒット曲に加え、LP片面すべてを使った“ローランドの悲しい目の乙女”など、創造性に溢れる意欲的な試みも随所で見られ、ロック史に大きな足跡を残した名盤である。後に活動を共にするザ・バンドの面々も本作から参加。ほとんどがナッシュビルで録音され、プロデュースはボブ・ジョンストンが務めた。(1966年作品)

リリース日:2025年2月26日(水)
品番:SIJP-214-5
価格:6,380円(税込)
TRACKLIST
LP 1
Side A
1. 雨の日の女 Rainy Day Women #12 & 35
2. プレッジング・マイ・タイム Pledging My Time
3. ジョアンナのヴィジョン Visions Of Johanna
4. スーナー・オア・レイター One Of Us Must Know (Sooner Or Later)
Side B
1. アイ・ウォント・ユー I Want You
2. メンフィス・ブルース・アゲイン Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again
3. ヒョウ皮のふちなし帽 Leopard-Skin Pill-Box Hat
4. 女の如く Just Like A Woman
LP 2
Side A
1. 我が道を行く Most Likely You Go Your Way And I’ll Go Mine
2. 時にはアキレスのように Temporary Like Achilles
3. アブソリュートリー・スイート・マリー Absolutely Sweet Marie
4. フォース・タイム・アラウンド 4th Time Around
5. 5人の信者達 Obviously 5 Believers
Side B
1. ローランドの悲しい目の乙女 Sad Eyed Lady Of The Lowlands
ディランの最高傑作のレアなMONOバージョンもヴァイナル化。当時のディラン自身が意図したアルバムの本来のサウンド、ひとつのチャンネルから飛び出すパワフルな、直接的で即効性を持っているモノラルミックスを入念に再現。今作は7枚目のアルバムで、60年代に生まれた最高のロックアルバムでもある。ロック史上初の2枚組ながら全米9位、全英3位を獲得し、詩人とロックンローラーという、内在する2つの個性が見事にブレンドされ、ディランの長いキャリアの中でも最高傑作と評される事が多い作品。全米シングルチャート2位の“雨の日の女”、20位の“アイ・ウォント・ユー”、33位の“女の如く”等のヒット曲に加え、LP片面すべてを使った“ローランドの悲しい目の乙女”など、創造性に溢れる意欲的な試みも随所で見られ、ロック史に大きな足跡を残した名盤である。後に活動を共にするザ・バンドの面々も本作から参加。ほとんどがナッシュビルで録音され、プロデュースはボブ・ジョンストンが務めた。(1966年作品)

リリース日:2025年2月26日(水)
品番:SIJP-216-7
価格:6,380円(税込)
TRACKLIST
LP 1
Side A
1. 風に吹かれて Blowin’ In The Wind
2. くよくよするなよ Don’t Think Twice, It’s All Right
3. 時代は変る The Times They Are A-Changin’
4. 悲しきベイブ It Ain’t Me, Babe
5. マギーズ・ファーム Maggie’s Farm
6. ミスター・タンブリン・マン Mr. Tambourine Man
7. サブタレニアン・ホームシック・ブルース Subterranean Homesick Blues
Side B
1. ライク・ア・ローリング・ストーン Like A Rolling Stone
2. 寂しき4番街 Positively 4th Street
3. 女の如く Just Like A Woman
4. 雨の日の女 Rainy Day Women #12 & 35
5. レイ・レディ・レイ Lay Lady Lay
6. 天国への扉 Knockin’ On Heaven’s Door
LP2
Side A
1. いつまでも若く Forever Young
2. ブルーにこんがらがって Tangled Up In Blue
3. ガッタ・サーヴ・サムバディ Gotta Serve Somebody
4. ジョーカーマン Jokerman
5. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ Make You Feel My Love
Side B
1. シングス・ハヴ・チェンジド Things Have Changed
2. ミシシッピ Mississippi
3. ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン When The Deal Goes Down
4. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン Beyond Here Lies Nothin’
5. ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ Long And Wasted Years
ボブ・ディランの入門編としても最適なオールタイムベスト盤を2LPで発売。およそ半世紀にわたって残した代表曲や重要曲となる23曲をLP 2枚に収録。ディランの名を一躍広めた歴史的プロテストソング“風に吹かれて”から始まり、史上最高のロックソング“ライク・ア・ローリング・ストーン”、エリック・クラプトンやガンズ・アンド・ローゼズ他様々なアーティストもカバーした“天国への扉”、ビリー・ジョエルやアデルのカバーで知られる驚くほどひたむきでピュアな愛の歌“メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ”、そして2014年作『テンペスト』収録曲“ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ”まで、ディランを語るうえで欠かせない歌の数々が並ぶ決定盤。2016年にノーベル賞を受賞して以来初の来日公演となった2023年の来日記念盤CD『流行歌集』の日本独自企画の浮世絵ジャケットスリックを今回表1に挿入。帯も桜柄の新規デザインで、海外の方々にも注目されるような和風デザインパッケージに。(2014年作品)
■アナログ輸入盤(16曲収録)

リリース日:2025年1月24日(金)
品番:19802866141
価格:4,590円(税込)
■アナログ輸入盤国内仕様(日本語帯・解説付/16曲収録)
リリース日:2025年2月28日(金)
品番:SIJP218
価格:4,400円(税込)
■国内盤CD(23曲収録)

リリース日:2025年2月28日(金)
品番:SICP6558
価格:2,860円(税込)
TRACKLIST
1. 追憶のハイウェイ61(ティモシー・シャラメ)
2. ミスター・タンブリン・マン(ティモシー・シャラメ)
3. アイ・ワズ・ヤング・ホエン・アイ・レフト・ホーム(ティモシー・シャラメ)
4. 北国の少女(ティモシー・シャラメ&モニカ・バルバロ)
5. 銀の剣(モニカ・バルバロ)
6. はげしい雨が降る(ティモシー・シャラメ)
7. ウィモエ(エドワード・ノートン)
8. 朝日のあたる家(モニカ・バルバロ)
9. フォルサム・プリズン・ブルース(ボイド・ホルブルック)
10. くよくよするなよ(ティモシー・シャラメ、モニカ・バルバロ)
11. 戦争の親玉(ティモシー・シャラメ)
12. 風に吹かれて(ティモシー・シャラメ、モニカ・バルバロ)
13. サブタレニアン・ホームシック・ブルース(ティモシー・シャラメ)
14. ビッグ・リヴァー(ボイド・ホルブルック)
15. 時代は変る(ティモシー・シャラメ)
16. 船が入ってくるとき(ティモシー・シャラメ、エドワード・ノートン)
17. ゼア・バット・フォー・ザ・フォーチュン(モニカ・バルバロ)
18. 悲しきベイブ(ティモシー・シャラメ、モニカ・バルバロ)
19. マギーズ・ファームーニューポート’65ヴァージョン(ティモシー・シャラメ)
20. 悲しみは果てしなく(ティモシー・シャラメ)
21. ライク・ア・ローリング・ストーン(ティモシー・シャラメ)
22. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー(ティモシー・シャラメ)
23. ウディに捧げる歌(ティモシー・シャラメ)
(LP収録曲目:Side A:上記1, 2, 3, 4, 6, 7, 8, 12/Side B:上記13, 15, 14, 10, 19, 20, 21, 22 全16曲収録)