俳優業での活躍が目立っていたテヤナ・テイラーが音楽に復帰。短編映画の製作を念頭に置きながら制作されたというコンセプト先行の一作を発表した。前作『The Album』から5年の間に、音楽界からの引退や離婚などの激動があったことも反映してか、錚々たる女優陣の感情的なナレーションを挿みながらストーリーが展開する思慮深くムーディーな楽曲群は、自身へのセルフ・セラピーかのよう。ジル・スコットとタイラを迎えたディープなミディアム“Pum Pum Jump”や、ケイトラナダらしさに溢れるハウス“Open Invite”、ラッキー・デイとの共演によるスウィートなソウル“Hard Part”など良曲は多数。
テヤナ・テイラー(Teyana Taylor)『Escape Room』音楽からの引退や離婚など激動を経て、感情的で思慮深い良曲をセラピーのように歌う
