現在開催中の〈BABYMETAL WORLD TOUR 2025-2026〉。2025年11月1日に米ロサンゼルスのインテュイット・ドームで開催された公演の公式ライブレポートと写真が到着した。


 

8月に発売された最新アルバム『METAL FORTH』がビルボードの全米アルバム総合チャートで9位を獲得、日本人グループとしては史上初となるTOP 10入りを果たし、名実共にグローバルグループとして勢いを増しているBABYMETALが、現地時間11月1日にアメリカ・ロサンゼルスのIntuit Domeにて単独公演を開催した。

BABYMETALは、2019年にもロサンゼルス・The Forumで日本人グループとして史上初のアリーナ単独公演を行っているが、今回の会場となったIntuit Domeは、NBAのクリッパーズの本拠地として、またブルーノ・マーズやリンキン・パーク、スリップノットなど名だたるアーティストが公演を行った場所でもあり、今回BABYMETALが日本人グループ史上初となる単独公演に挑んだ。

公演日の11月1日は、MLBのロサンゼルス・ドジャースのワールドシリーズ決勝戦が行われ、ハロウィンシーズンだったこともあり、街中はとても賑わっていたが、BABYMETALも負けず劣らず、公演を記念して期間限定でハリウッドにオープンしたポップアップストアやIntuit Domeのグッズ売場には、メタルファンからコスプレをしたファン、イヤーマフを着用したキッズを連れたファミリーまで幅広い層のファンが詰めかけ、開演前から長蛇の列ができるなど大きな盛り上がりを見せた。

ソールドアウトとなったIntuit Domeの会場内には、『METAL FORTH』のアルバムジャケットのデザインにもなっている菱形のブラックホールを象ったセンターステージが設置され、エンドステージ側にはブラックホールが浮かび上がる巨大な〈METAL FORTH〉の空間が広がっていた。さらにはステージおよび会場全体を360度囲むような〈Halo〉と呼ばれるリング状の巨大なLEDスクリーンが天井から吊るされており、今回のスペシャルな公演に期待が高まった。

場内が暗転し、その巨大なLEDスクリーンにストーリームービーが映し出されると、一瞬で映画の世界のような非日常感に引き込まれ、ショーがスタートした。真っ黒なブラックホールに放たれレーザービームがBABYMETALのロゴを描き出し、そのレーザーのスパークを起点として会場の座席に設置されたモブライトが一斉に発光し、“BABYMETAL DEATH”で幕を開けた。まさにビッグバンが起こったかのような演出の中でエンドステージ側の巨大な〈METAL FORTH〉の空間にBABYMETALが姿を現すと、ゆっくりとメインステージに向けて花道を歩み出す。すでにこの時点で会場のボルテージは一気に高まっており、会場全体が歓声に包まれる中、「DEATH! DEATH!」の掛け声と共に火柱が上がった。

『METAL FORTH』から“from me to u (feat. Poppy)”、続けてライブでもお馴染みの“Distortion (feat. Alissa White-Gluz)”ではセンターステージを取り囲むようにサークルピットが発生。“メタり!! (feat. Tom Morello)”では、菱形のセンターステージの4辺に沿って演奏している神バンドのメンバーがフィーチャーされ、そしてアメリカでの初披露となった“My Queen (feat. Spritbox)”では、スピリットボックスのボーカル、コートニー・ラプランテがサプライズゲストで登場し、初めての完全体でのパフォーマンスに大きな歓声が贈られた。さらには休むことなく“RATATATA (BABYMETAL x Electric Callboy)”、“Gimme chocolate!!”とヒットチューンを連発し一気に畳み掛け、「You guys are amazing!」とファンに感謝の言葉を残して一旦ステージを去った。