インコグニートがニューアルバム『Music. Magic. Ironic.』を2025年12月24日（水）にリリースする。
『Music. Magic. Ironic.』は、インコグニートの通算20作目のスタジオアルバムで、全17曲が収録される。本作のタイトルは、インコグニートのリーダー、ブルーイが幼少期を過ごしたモーリシャスで、地元の音楽家たちが労働の終わりに手に入る楽器（ハンドドラム、瓶とフォーク、あるいは手拍子さえも）で演奏する姿の記憶からインスピレーションを得たものだそうだ。
彼らの奏でる音楽はその場にいた人々を奮い立たせ、踊らせ、皆が歓喜に満ちていたという。この驚くべき光景が少年時代のブルーイに〈音楽（music）〉という言葉と〈魔法（magic）〉を混同させるきっかけになった。のちに彼は、この〈間違い〉が実は間違いではなかったと気づき、プロとしての生涯を〈魔法〉の創造に捧げることを決意したとのことだ。
本作は、インコグニートの新旧メンバーがともに作り上げたもので、制作過程では多くの〈魔法〉が生まれたそうだ。ボーカリストとしてジョイ・ローズ、トニー・モムレル、ナタリー・ダンカン、クレオ・スチュワートといった英国を代表する歌手たちに加えて、米国のパワフルなシンガーであるマイザ（マイザ・リーク）とゼブロン・エリスも参加している。
プレスリリースには、〈音楽という魔法が、困難な時を乗り越え、あなたの心を高揚させ、魂を育み、日々の生活に調和をもたらしたいと願っています〉とのコメントが掲載されている。『Music. Magic. Ironic.』、ぜひ聴いてほしい一枚だ。
RELEASE INFORMATION
リリース日：2025年12月24日（水）
品番：PECF-3303
価格：3,080円（税込）
TRACKLIST
1. It’s About Time (feat. Joy Rose)
2. Running Away
3. Can’t Be A Fool
4. Lost Until I Want To Be Found
5. Reasons To Love
6. Can’t Give Up On This Feeling
7. In Time We’ll Love Again
8. This Is Your World
9. Changes In Me (feat. Zebulon Ellis)
10. Like Fire In The Rain
11. (Your Lovin’ Is) Everywhere
12. Zahra Smiles
13. Strangers Become Friends (feat. Zebulon Ellis)
14. Sweet Enough
15. Rain On A Hot Tin Roof
16. Late Night On The Subway
17. Music. Magic. Ironic.
PROFILE: INCOGNITO
ジャン＝ポール・“ブルーイ”・モーニックが率いるイギリスを代表するジャズファンク／アシッドジャズバンド。デビュー作『Jazz Funk』（1981年）はインストゥルメンタル作品で錚々たるメンバーが参加、UKのチャートに入るなどヒットを記録した。その後、インコグニート名義でのリリースはなかったが、1980年代後半からブルーイがサンプラーとシーケンサーを使い自宅で楽曲制作を始め、その頃、トーキン・ラウドを立ち上げたばかりでのジャイルス・ピーターソンと意気投合し、1991年にシングルとセカンドアルバム『Inside Life』をトーキン・ラウドからリリース、復活を遂げた。クラブシーンとチャートを席巻しただけでなく、バンドはアメリカのスムースジャズ界のヒーローにもなった。1992年、サードアルバム『Tribes, Vibes & Scribes』でスティーヴィー・ワンダーの“Don’t You Worry ’Bout A Thing”をカバーし、ラジオから大ヒットを記録した。本作の鍵となったのは今でもインコグニートのサウンドのキーパーソンであるリチャード・ブルのドラムプログラミング、ボルチモア出身のメイザ（メイザ・リーク）による艶やかで甘美なボーカルの導入だった。『Tribes, Vibes & Scribes』のリリース以降も精力的に活動を行い、国際的な人気バンドの地位に確固たるものにした。1993年にリリースした『Positivity』は“Still A Friend Of Mine”や“Givin’ It Up”などの世界的なヒット曲を含む洗練された楽曲が満載のアルバムで、世界中で100万枚近くを売り上げた。1995年にリリースした『100 Degrees & Rising』は当時まだ無名だった英国の作曲家・編曲家サイモン・ヘイル（のちにBAFTA賞を受賞した）を起用し、フルオーケストラを伴ったアビー・ロード・スタジオでのレコーディングをおこなった。トーキン・ラウドでのリリース以降も英国のレーベル、ドームやドイツのエデルからバンドの最高傑作とも言える作品や批評家が絶賛したアルバムを次々と発表している。そして2025年のクリスマスに記念すべき20作目のスタジオアルバム『Music. Magic. Ironic.』をリリースする。アルバムからのシングルとしてリリースされた“It’s About Time”にはインコグニートの長年のボーカリスト、ジョイ・ローズが参加。この楽曲は45周年を迎えるバンドのロンドンでの記念イベントで初披露される予定になっており、今後、世界ツアーでも披露されるだろう。ブルーイとインコグニートが辿ってきて物語はとてもユニークでイギリスならではの大冒険だ。トップ10ヒットから伝説的アーティストたちのプロデュースやコラボレーション、R&Bのアイコンやパワフルなボーカリストから現代ジャズミュージシャン、国際的なマルチインストゥルメンタリストやソングライターまで、ブルーイは世界のソウル界の偉大な存在の一人としてここに名を連ねている。
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