ビルボードライブの出演ラインナップは、これまで現代の音楽シーンの〈今〉を鮮やかに切り取ってきた。2026年の幕開けから春先にかけて、ジャンルの境界線を軽やかに飛び越え、独自の音楽を構築する2組のアーティストが相次いで来日を果たす。本稿では、現代ファンクの極北を行くゴースト・ノート、LAのメロウな叙情を体現するジョン・キャロル・カービー、高度な素養に裏打ちされた唯一無二の音楽を奏でる2組の来日公演について取り上げていく。


 

ゴースト・ノート

ゴースト・ノートによる〈新時代のファンクの完成形〉を目の前で体感

まずは、ゴースト・ノートが2月2日(月)に横浜、2月5日(木)に東京のビルボードライブに初登場する。当時スナーキー・パピーのメンバーだったロバート・“スパット”・シーライトと、現在もスナーキー・パピーの一員として活躍するネイト・ワースを中心に結成されたこのバンドは、プリンスやケンドリック・ラマー、ハービー・ハンコック、TOTOといった錚々たるレジェンドたちを支えてきた面々が名を連ねており、まさに現代ジャズ/ファンクシーンにおける〈ドリームチーム〉と呼ぶにふさわしい存在だ。

2025年の来日公演に続き、今回のステージでも“JB’s Out! (Do It Babay)”や“Bad Knees”といった最新アルバム『Mustard N’ Onions』(2024年)の楽曲がライブの軸となるだろう。ジェームス・ブラウンやスライ&ザ・ファミリー・ストーンが築いたファンクの黄金律を継承しつつ、アフロビートやヒップホップ、さらにはサイケデリックな要素を大胆にミックスしたサウンドは〈新時代のファンクの完成形〉と言えるかもしれない。

予習も兼ねて、昨年11月に公開されたNPRの人気企画〈Tiny Desk Concerts〉でのパフォーマンスなどはぜひチェックしてもらいたいところ。残念ながら今回の来日公演にワースは不参加だが、シーライトの爆発的なドラミングを中心としたアンサンブル、マッケンジー・グリーンのソウルフルな歌声を至近距離で体感できるとあって、全身で彼らのファンクを浴びることができるはずだ。

 

ジョン・キャロル・カービー

ジョン・キャロル・カービーは貴重なソロステージを披露

LA出身の天才鍵盤奏者/プロデューサーであるジョン・キャロル・カービーは、3月15日(日)にビルボードライブ東京、3月18日(水)にビルボードライブ大阪で来日公演を行う。ノラ・ジョーンズ、ソランジュ、フランク・オーシャンといった名だたるアーティストとのコラボからもわかるように、現代音楽シーンの最前線で〈最も求められる才能〉の1人となった彼が、約4年ぶりにビルボードライブのステージへと帰還する。

彼の詳細なプロフィールについては以下に貼った過去記事をチェックしてほしいが、日夜進化し続けるそのサウンドは、過去の来日時からさらに深く、豊潤な音楽的境地に達していると言えよう。何より期待を高めるのは、彼が近年、日本との絆をより一層深めているということだ。2024年には細野晴臣『HOSONO HOUSE』のトリビュート盤に参加し、水原希子と水原佑果を客演に迎えて“福は内鬼は外”をカバー。近年のライブでもYMOの“東風”や“RYDEEN”を演奏しているカービーだが、今回の来日公演でも日本へ向けたラブレターとも言える特別な選曲で我々を驚かせてくれるかもしれない。

なお、今回はカービーのみのステージとなるそうで、シンセやフルートなども交えたピアノ作『Conflict』(2020年)や、アコースティックピアノを用いた18分にもおよぶ大曲“Cascata Di Malbacco”が収められたシングル『Tuscany』(2019年)からの楽曲を日本で初披露するという。

爆発的なエネルギーで魂を揺さぶるゴースト・ノート、幻想的な音響工作で精神を解放するジョン・キャロル・カービー。既存のジャンルを更新し続ける革新者である2組の熱演を、ぜひビルボードライブで目撃してもらいたい。

 


LIVE INFORMATION
Ghost-Note
ゴースト・ノート

2026年2月2日(月)ビルボードライブ横浜
1stステージ
開場/開演:16:30/17:30
2ndステージ
開場/開演:19:30/20:30
https://www.billboard-live.com/yokohama/show?event_id=ev-21124

2026年2月5日(木)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:16:30/17:30
2ndステージ
開場/開演:19:30/20:30
https://www.billboard-live.com/tokyo/show?event_id=ev-21125

■チケット料金 ※飲食代金別
【横浜公演】
DXシート DUO:22,100円(ペア販売)
DXシート カウンター:10,500円
S指定席:10,500円
R指定席:9,400円
カジュアル センターシート:10,000円(1ドリンク付)
カジュアル サイドシート:8,900円(1ドリンク付)

【東京公演】
DXシート DUO:23,200円(ペア販売)
DUOシート:22,100円(ペア販売)
DXシート カウンター:11,600円
S指定席:10,500円
R指定席:9,400円
カジュアル:8,900円(1ドリンク付)

※本公演はClub BBL会員、および一般販売をWEB受付のみ実施いたします
※法人会員は電話にてご予約承ります

■メンバー
マッケンジー・グリーン(ボーカル)
ピーター・ヌードセン(ギター)
ジャスティン・マッキニー(ベース)
ロバート・“スパット”・シーライト(ドラムス)
ドミニク・タプリン(キーボード)
ジョナサン・モネス(サックス)
ダニエル・ウィタニス(トロンボーン)

 

John Carroll Kirby
ジョン・キャロル・カービー

2026年3月15日(日)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:15:00/16:00
2ndステージ
開場/開演:18:00/19:00
https://www.billboard-live.com/tokyo/show?event_id=ev-21148

2026年3月18日(水)ビルボードライブ大阪
1stステージ
開場/開演:16:30/17:30
2ndステージ
開場/開演:19:30/20:30
https://www.billboard-live.com/osaka/show?event_id=ev-21149

■チケット料金 ※飲食代金別
【東京公演】
DXシート DUO:25,000円(ペア販売)
DUOシート:21,500円(ペア販売)
DXシート カウンター:12,000円
S指定席:11,000円
R指定席:8,900円
カジュアルシート:8,400円(1ドリンク付)

【大阪公演】
BOXシート:21,100円(ペア販売)
S指定席:10,000円
R指定席:8,900円
カジュアルシート:8,400円(1ドリンク付)

■メンバー
ジョン・キャロル・カービー(キーボード/ピアノ)