Photo by Angela Suarez

ジョン・キャロル・カービーが2022年5月30日(月)にビルボードライブ東京で来日公演を開催する。

米LA出身のキーボーディスト/作曲家/プロデューサーのジョン・キャロル・カービー。ジャズ、R&B、ニューエイジ/アンビエントなどの要素を織り交ぜた独自の音楽性で知られているほか、ハリー・スタイルズ、マイリー・サイラス、コナン・モカシン、バット・フォー・ラッシーズ、セバスチャン・テリエ、ケイシー・ヒル、レミ・ウルフ、エディ・チャコン、コーラ・ボーイといった、ジャンルや世代を問わない幅広いミュージシャンたちとコラボレーションしているアーティストだ。

大学でジャズと作曲を学んだという彼は、All Musicのバイオグラフィーによると、2007年頃にキャリアをスタートさせた。この年に、ウィル・アイ・アムの『Songs About Girls』などに参加している。

その後、グラミー賞にノミネートされたノラ・ジョーンズ“Chasing Pirates”(2009年)への貢献をはじめ、ブラッド・オレンジ『Freetown Sound』(2016年)ソランジュ『A Seat At The Table』(2016年)といった重要作にプロデューサー/キーボーディストとして携わった。特に、ヒット作『A Seat At The Table』の収録曲で、彼がシンセサイザーを弾いた“Cranes In The Sky”は、第59回グラミー賞の最優秀R&Bパフォーマンス賞を受賞し、彼の知名度も高めることになった。

ソランジュの2016年作『A Seat At The Table』収録曲“Cranes In The Sky”

その後もソランジュの次作『When I Get Home』(2019年)やフランク・オーシャンのシングル“DHL”(2019年)、アヴァランチーズの大作『We Will Always Love You』(2020年)といった話題作の数々で、彼らしいプレイやプロダクションを聴くことができる。

フランク・オーシャンの2019年のシングル“DHL”

アヴァランチーズの2020年作『We Will Always Love You』収録曲“We Will Always Love You (feat. Blood Orange)”

そうやってR&Bやジャズ、ポップシーンにおける重要人物として知られるようになったジョン・キャロル・カービーだが、近年はソロアーティストとしてその独自の音楽世界が注目されている。

ファーストアルバム『Travel』(2017年)、リーヴィングから発表したニューエイジ作『Meditations In Music』(2018年)、2曲35分間のピアノアンビエント作『Tuscany』(2019年)と、2010年代後半にソロ作を立て続けに発表した彼。特に注目されたのは、LAの重要なインディペンデントレーベルからリリースした『My Garden』(2020年)、『Conflict』(2020年)、『Septet』(2021年)の諸作だ。

アルバムごとにアプローチを変化させつつも、アンビエントやニューエイジ、ジャズ/フュージョンなどが渾然一体になったスピリチュアルかつ陶酔的で幻想的なサウンドは、彼のシグネチャーになっている。その独自性は、2021年の映画「クリプトズー」のサウンドトラックでも発揮されている。

2021年作『Cryptozoo (Original Motion Picture Soundtrack)』収録曲“Mystic Brine”

2022年4月8日には、ニューアルバム『Dance Ancestral』をリリースしたばかり。同作ではニューエイジ/アンビエントの生きる伝説ララージをフィーチャーしているほか、バンクーバーの中国系アーティスト、ユー・スー(Yu Su)がプロダクションに参加。「以前よりもエレクトロニックにしたかった」という彼の言葉どおり、新境地を切り開いた意欲作だ。

2022年作『Dance Ancestral』収録曲“Dawn Of New Day (feat. Laraaji)”

そんなジョン・キャロル・カービーが、このたびビルボードライブに初登場。ソロでパフォーマンスを行う。おそらくピアノやシンセサイザーを駆使して、彼らしい音の桃源郷をビルボードライブ東京に築き上げることだろう。新作からのパフォーマンスにも期待が高まる。

2018年のライブ動画

2021年のパフォーマンス動画

メロウでドリ-ミーな唯一無二のジョン・キャロル・カービーのサウンドが会場を包み込む一夜は、彼の鍵盤さばきと音に酔いしれる至極のステージになることだろう。絶対に見逃せない来日公演だ。

 


LIVE INFORMATION
2022年5月30日(月)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:17:00/18:00
2ndステージ
開場/開演:20:00/21:00
サービスエリア/カジュアルエリア:6,400円/5,900円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13351&shop=1

※本公演は新型コロナウイルス感染症対策用の座席レイアウトを使用し、公演を実施いたします
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ビルボードライブ東京:http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice.html

■メンバー
ジョン・キャロル・カービー(キーボード)