ソランジュ作品などに参加するLAの鍵盤奏者によるストーンズ・スロウでの新作は、ジャズとフュージョン成分多めのニューエイジ作品。どこか無国籍で親しみやすいメロディーは、喜多郎や吉村弘らのヒーリング/環境音楽に通じる部分も多い。ピアノとシンセが醸す深いトリップ感にハマりそうなところを、緩いリズムボックスに心地良く引き戻される“Wind”をはじめ、全編に敷かれたビートがスピりすぎない軽みを与えるバランスも絶妙だ。
ジョン・キャロル・カービーが名門Stones Throwからファースト・ソロ・アルバムをリリースする。ジョン・キャロル・カービーといえば、ノラ・ジョーンズ、ソランジュやフランク・オーシャン、シャバズ・パレセズとの共演が有名だが、本作品ではジャズ、R&B、ソウル、アンビエントのスタイルを吸収した音楽を作り上げている。レコーディングにプロデュース、作曲の全てを自身で行なった本作は、鈴木良雄から多くのインスピレーションを受けたクールで聞きやすいジャズになっている。ボーナストラックを1曲追加。ハイレゾCD〈MQA-CD〉の仕様で発売になる。