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〈夢語り〉から繋がる、シティの3人が70年前後に綴った歌世界

THE FUGS 『Tenderness Junction』 Reprise(1968)

シティ前夜、コーチマーとラーキーが短期間滞在したNYイースト・ヴィレッジの前衛ロック・バンドの3作目。ケン・パインとコーチマーのフリーキーなギターが飛び交う“Turn On, Tune In, Drop Out”をはじめ、アシッド感の漲るサイケ・サウンドが満載だ。 *桑原

 

JO MAMA 『Jo Mama』 Atlantic(1970)

コーチマーとラーキーがシティ解散後に結成したバンドの初作。ジェイムズ・テイラーが取り上げた“Machine Gun Kelly”、ブーガルー調の“Venga Venga”、軽妙なファンク“Love’ll Get You High”など、小粋な演奏とソウルフルな歌声が絶品! *田中

 

JAMES TAYLOR 『Sweet Baby James』 Warner Bros.(1970)

70年代初頭のシンガー・ソングライター・ムーヴメントにおける象徴的作品。主役の個性的なアコギのバックでシンプルにしてタイトなプレイを披露する盟友コーチマーの存在感が光る。キャロルの素朴ながら味わい深いピアノも作品に特別な彩りを加えた。 *桑原

 

KATE TAYLOR 『Sister Kate』 Cotillion/Rhino(1971)

ジェイムズの妹は、シティの3人も演奏したこの初作で兄弟やエルトン・ジョンの楽曲をカヴァー。『Tapestry』からも“Home Again”と“Where You Lead”が選ばれており、壮麗なストリングス・アレンジを効かせた前者はキャロル版の上を行くこみあげ感だ。 *田中

 

CAROLE KING 『Tapestry』 Ode/A&M/ソニー(1971)

日常にそっと寄り添うキャロルの歌世界が円熟の形で結晶した永遠の名作。名曲を名曲たらしめるのは、コーチマーやラーキーらが紡ぐ温かな有機的グルーヴ。演奏はまるで会話するかのようで、とりわけ“So Far Away”でのラーキーのベースが沁みる。 *桑原

 

五輪真弓 『少女』 CBSソニー(1972)

日本の女性シンガー・ソングライター黎明期に輝くデビュー作。LAのクリスタル・サウンド・スタジオで録音され、表題曲と“はと”にキャロルとラーキーが参加。不穏ながらもグルーヴィーな演奏が、この作品の持つ凄味に一役買っているのは間違いない。 *田中