2008年から地道に楽曲を発表し続け、今年“Hideaway”でブレイクしたカイザ。メジャー進出後初となる6年ぶりのアルバムは、彼女の成功を影で支えたラミ・サミール・アフニが全面プロデュースしている。“Hideaway”を含む全13曲は、ディープ・ハウスやUKガラージの芳香を放つソウルフルな4つ打ちトラックを主軸に、主役のパワフルな歌唱を前面に出した内容だ。押しが強い声なので、ややもすればクドくなってしまいそうだが、チル&B風の“So Deep”やジョーイ・バッドアスが援護した“Bad Thing”(ティンバランド系のチキチキ・ビートがイイ!)など、曲のヴァリエーションで飽きずに聴かせるところが◎! 旬のシンガーとプロデューサーが力を合わせた、2014年を象徴する一枚と言えるだろう。