苗場に帰還したThe xxとハイスタが刻んだ新たな歴史
そんなターンスタイルのライブに感化されたかのように、Hi-STANDARDのステージも怒涛の内容だった。冒頭に「ハイスタ、フジロックに帰ってきたぜ!」と難波章浩が語ったように、彼らにとってフジロックへの出演は27年ぶり。その間にドラムスは恒岡章からZAXへとバトンが渡されたが、途中のMCで難波は「ツネちゃんもどっかにいんだよ」「俺たち〈4人組〉でいくから」と口にしていた。
Photo by Masanori Naruse
そんなエモーショナルな感情を抱えたままのハイスタのライブは、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル“Have You Ever Seen The Rain?”やママス&パパス“California Dreaming”のカバーなども挟みつつ、“GROWING UP”“STAY GOLD”といった屈指のパンクアンセムで幾度となく最高潮を迎え、約70分が一瞬に感じられた。

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フジロックのヘッドライナーとして苗場に舞い戻ったThe xxのパフォーマンスは、日本のファンとの絆を再確認しつつ、ジェイミーxx、ロミー、オリヴァー・シムが互いの友情をステージ上で確かめあっていた。ライブ序盤、“Say Something Loving”“Sunset”などで発せられたユーフォリックなグルーヴに陶酔されられたかと思えば、愛することの尊さを歌う“Angels”では抑制の効いたアンサンブルとロミーの歌声に目頭が熱くなる。
3人それぞれのソロ曲をフィーチャーしたセクションでは、前回は深夜のRED MARQUEEで浴びたロミーの“Enjoy Your Life”、フロアライクなジェイミーの“Treat Each Other Right”、オリヴァーがステージを降りてオーディエンスと同じ目線で歌唱した“GMT”などがシームレスにつながっていく。各々が1人のアーティストとして邁進してきた道が、こうして再びThe xxの名の下で交わる――プライベートなことも含め、彼らが歩んできた道のりは決して平坦なものではなかったはずだが、それでもこうしてThe xxとしてまた戻ってきてくれた。その事実をこのセクションでは実感することができた。

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“On Hold (Jamie xx Remix)”を挟んだ“On Hold”で数万人を三度躍らせ、ロミーとオリヴァーの穏やかで親密な歌声にときめいた“I Dare You”を経て最後に披露されたのは“Intro”。無機質なエレクトロビートと生楽器のアンサンブルによる化学反応、クラブ/ハウスミュージックにおける快楽性など、The xxの音楽を構築するあらゆる要素が凝縮された同楽曲が夜の苗場に響きわたる。3人がThe xxとしてフジロックに新たな歴史を刻んだ瞬間、それを直接目撃できたことがとにかく嬉しかった。次に彼らと出会うときまで、この日感じた興奮を忘れないでいたい。
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