
アンナちゃんといると自然体でいられる
――2曲目の“Destiny(feat. 竹内アンナ)”では和久井さんがサポートもされている竹内アンナさんがフィーチャリングで参加されていますが、竹内さんは和久井さんにとってどんな存在ですか?
「アンナちゃんはうちに遊びに来たり一緒に映画を観に行ったりするような仲なんですけど、私は自分から〈どっか行こうよ〉っていうタイプではなくて、アンナちゃんがいつもいろんなところに誘ってくれるんです。でも、今回は私からアンナちゃんに〈歌ってほしい〉ってお願いしました。
アンナちゃんといると自然体でいられるんです。高校生に戻ったみたいな感覚で話せる。音楽業界で出会った仲間でそういう関係でいられる人ってあまりたくさんいるわけではないんですよね。だからこそアンナちゃんの存在は嬉しくて。プライベートのことも話せるし、お互いステージに立っていることの共感もあるし、本当によき友達です」
――“Destiny”って、つまり〈運命〉ということですけど、和久井さんにとって運命ってどんなものなんだろう?というのも凄く気になるんですが。
「(笑)。この曲も“FAR”と一緒で朝起きてパソコンをいじっていたときに、ベースラインができたんですよね。デモを作りながら〈この曲、アンナちゃんの声が合うな〉と思っていたら、たまたまアンナちゃんから連絡が来たんです。恥ずかしいけど送ってみようと思って、仮歌も入れて〈この曲、アンナちゃんの声に合いそうだなと思ったんだけど、どう?〉って送ったら、〈いいね! 元気出た!〉みたいに言ってくれて。それで一緒に作り始めたんです。
歌詞は語感重視で、〈Gonna make your destiny tonight.〉って部分も、仮歌の段階で〈Gonna make your〉と歌っていたわけではなくて、〈ガナメッキャッ〉ってずっと言っていたんです(笑)。〈これに近い英語はないか?〉って探して作った歌詞なので、まあこじつけですね(笑)」
――なるほど(笑)。では曲と関係なく聞きますが、和久井さんにとって〈運命〉とはどういうものですか?
「運命は……決まっている気はします。なんとなく。前もインタビューで〈なるようになる〉みたいなことを言ったことがあるんですけど、〈もう決まっているからどうでもいいや!〉みたいな(笑)。それが私にとっての運命かもしれないです」

朝が来て、夜になり、また明けていく構成
――“FAR”も“Destiny”もそうですが、和久井さんは朝起きてパソコンをいじるんですね。
「はい、朝起きて何気なくDTMを開くことはよくあります。それが一番自分にとって曲が生まれやすいタイミングなんです」
――ではこのアルバムは、結果的にであれ、朝に生まれた曲から始まる構成になっているということですよね。
「確かに。朝のカラッとした感じから始まって、どんどんディープな感じになって、最後にまた明けていく。そういう流れは曲を並べるときに意識していたかもしれないです。“こそばゆい”は後半に置きたかったし、“よせてはかえす”と“氷”の位置も結構悩んだ気がします」
――“よせてはかえす”は、真ん中の7曲目にある今の並びがとてもいい気がします。
「うん、そこは意図的でした。このアルバムの中でも、悲しみすぎてもいないし、喜びすぎてもいない、フラットな感情の曲なので、真ん中にあるといいんじゃないかと思って」