作曲家・鍵盤奏者の和久井沙良が〈Sara Wakui Release Live Tour 2024 “Into My System” –Encore-〉を12月9日(月)に渋谷WWW Xで開催。そのオープニングアクトとして音楽家・北村蕗の出演が決定している。
和久井は今年3月にセカンドアルバム『Into My System』をリリースし、5月・6月に東名阪でのツアーを開催。その初日にあたる渋谷duo MUSIC EXCHANGEでの公演にはアルバムにも参加している中村佳穂やPecori(ODD Foot Works)らがゲスト参加し、素晴らしいステージを見せてくれた(この日の演奏を収録したライブ盤『Into My System Live』が12月11日にリリースされる)。今年は自身のライブや制作と並行して、AdoやWurtSといった新たなポップアイコンのツアー・録音にも参加し、12月9日はその存在がますます注目されている中でのアンコール公演ということになる。
そんな和久井と以前から親交を深めていた北村は、6月にダンスミュージックに特化したEP『500mm』を発表し、恵比寿BATICAで初めてのワンマンを開催。和久井と北村はともに20代で、ピアノ演奏とトラックメイクを高いレベルで両立させる音楽家であり、2人と交流のある梅井美咲や草田一駿らとともに、新たな世代の台頭を代表する存在だと言っていいだろう。12月の公演を前に、それぞれの音楽観について語り合ってもらった。
和久井沙良と北村蕗の馴れ初め
――2人は時々会ってたりするんですか? それともこうやって会うのはひさしぶり?
和久井沙良「ちょうど今月遊びました(笑)」
北村蕗「これまでライブでご一緒することはあったんですけど、プライベートで遊んだのはそれが初めてで」
和久井「だから、タイムリーだよね。その後にこのインタビューが決まったので」
――ちなみに、何をして遊んだんですか?
和久井「チョコレートを食べに行って、LIBRAIRIE6でやってた〈シュルレアリスム宣言100年展〉という展示を見に行きました。いろんな話をしたよね」
北村「はい、すごく楽しかったです」
――では改めて、そもそもの出会いについて教えてください。
北村「出会いは2021年の下北沢rpmで、沙良ちゃんと梅井美咲ちゃんのツインキーセッションに私が遊びに行って」
和久井「そのとき梅井から紹介してもらって。蕗ちゃんは当時まだ山形に住んでたんだよね」
――梅井さんをYouTubeで知って、SNSで連絡をして、東京で会うことにしたんですよね。梅井さんと会ったのもその日が初めて?
北村「その日が初めてです」
和久井「昔からの友達みたいな感じだったけど、あの日が初めてだったんだ(笑)」
――和久井さんのことは当時どの程度知っていましたか?
北村「SNSとかで存在は知ってました。でもまだ音源は出してなかったですよね?」
和久井「そうですね。まだソロプロジェクトを始めてなかったときで、セッションに行きまくってた時期でした」