なんと21年振りに、LOSALIOSの最新アルバムが完成した。中村達也のソロプロジェクトとして誕生してからちょうど30年、アニバーサリーにリリースされる5thオリジナルアルバム『太陽系の鳥たち』は、近年のライブで磨き抜かれた楽曲を中心に、リフとリズムに特化した強力なグルーヴ、緻密にエディットされたアレンジの妙、人懐っこいポップさも兼ね備えた全10曲(アナログは8曲)。中村達也の叩き出すビートを軸に、5人のメンバーが真剣を切り結ぶような凄まじい迫力に満ちた唯一無二の音楽は、いかにして生まれたのか。中村達也(ドラムス)、堀江博久(キーボード/ギター)、加藤隆志(ギター)、會田茂一(ギター)の4人をスタジオに訪ねて話を聞いた(TOKIE(ベース)は欠席)。

BLANKEY JET CITY時代に始動した〈十字架を背負ったロックンロール〉
――LOSALIOSは30年前に中村達也さんのソロプロジェクトとして誕生して、当初は大人数が参加していて、その後はだんだんとコアなバンドの形になっていった印象があります。
中村達也「そもそも、BLANKEY JET CITYがまだ現役の頃に、俺以外のお二方がソロ活動しだして、俺は何をやるということもなかったんだけど、そのちょっと前に、〈ハイエースに乗って旅をして、あちこちの連中とセッションし続ける、そういう十字架を背負ったのが俺だ〉みたいな、〈それがLOSALIOSという名前だ〉とか、ノートに書いてたわけ。〈十字架背負って踊ろよロックンロール〉っていう意味なんですよ、LOSALIOSって。かっこいいでしょ?」
――かっこいいです。
中村「それがきっかけで、LOSALIOSと名乗って、あちこちで即興のセッションをやってたんですよ。1999年に、川村カオリさんのやってる〈696〉というイベントに、ミッシェルのクハラ(カズユキ)くんやウエノ(コウジ)くんと一緒に出たりとか。で、1999年にスカパラの青木(達之)さんが亡くなって、私がスカパラのサポートに入って、そのあたりで加藤くんと仲良くなって。
その頃には、LOSALIOS名義でソロを作るみたいなことが始まってたんだけど、俺は曲が作れないから即興ばかりやってて、スカパラのメンバーが協力してくれて、俺がベースを弾いてドラムを叩いて、めちゃくちゃやってるやつに谷中(敦)さんがサックスを入れてくれたり、加藤くんがギター弾いてくれたり、ベンジーさん(浅井健一)やテルちゃん(照井利幸)、森岡賢さんが参加してくれたりしたね」
――それが1999年のファーストアルバム『世界地図は血の跡』。
中村「とにかく俺は曲が作れないから、即興でめちゃくちゃやってるものを重ね録りして、それを加藤くんが形を整えて、曲にしてくれるというのが(LOSALIOSの)初期の形」
加藤隆志「今もやってることは、その流れがずっと続いているんですよ。その後、活動休止するのはいつだっけ?」
――2013年9月ですね。
加藤「2013年以降もちょくちょく集まってて、2015年の達也さんの50歳の年に、〈9 Souls〉というセッションがあったりとか。僕はスカパラの活動がすごく忙しくなってきたんで、堀江さんに参加してもらって、4人のLOSALIOSが始まったのが2017年とかですね。
その、活動休止してから今に至るまで、少しずつ録り溜めていった音源をまとめたベスト盤みたいなものが、この『太陽系の鳥たち』で、これまでの歴史が詰まっているようなアルバムです」

21年間で強まった〈バンド感〉
――アイゴンさん(會田)は21年前の前作『ゆうれい船長がハナシてくれたこと』にも参加していて。当時と今との違いというと?
會田茂一「当時とは関わり方も変わってきたと思うし、世の中の音楽も変わったし、自分たちがやりたいと思う音楽も少しずつ変わっていったりとか。バンド感というものがどんどん強まってきていて、『ゆうれい船長がハナシてくれたこと』は半分以上は録音物として録音して、そこからライブが始まったけれども、今回は“太陽系の鳥たち”以外はライブでずっとやってきてる曲なので、そういう意味でもベスト盤的な感じがしますね」
――そして、21年前にはいなかった堀江さん。今回、鍵盤の存在感が絶大です。
堀江博久「キーボードが入ると、やっぱり印象が変わりますよね。音色の変化がわかりやすいので。
僕は2012年に、中村達也さんに初めて会うんです。きっかけはMANNISH BOYSという、斉藤和義さんと中村達也さんが始めたバンドで、ファーストアルバム(『Ma! Ma! Ma! MANNISH BOYS!!!』)は、ほとんど2人で作ったんですよね?」
中村「そう」
堀江「その中にシンセサイザーとかピアノとか、ベースも入ってて、ツアーに出る時に〈それを全部できる人はいないか〉と言って、声をかけてもらったのがきっかけです。
ちょうどその頃、CaravanのところでTOKIEさんとも音を出していて、その前の年にLOSALIOSが休止になって、達也さんとTOKIEさんは1年か1年半ぐらい一緒に音を出してなかったんですけど、僕はほとんど毎日達也さんに会って、TOKIEさんにも会っていて、自分の中で2人の音が鳴っていたから、〈また一緒にやればいいのにな〉と思っていたんですよ。僕はそれまで、LOSALIOSのライブを見たことがなかったんですけど、僕の中で2人の音が鳴ってるから、〈これは絶対かっこいいんだろうな〉と思い描けていたので」
――なるほど。
堀江「で、2015年に達也さんの50歳のライブで、(LOSALIOSを)一回だけやったんだけれども、その半年後ぐらいかな。達也さんのやる気が出たのかどうか分かんないんだけど、〈またやってみようか〉という形になって、ちょっとずつ始めて、2017年の〈RISING SUN ROCK FESTIVAL〉に出ることになるんですね」

人を引き寄せて、秋が来て、やめたくなって
――全員がどこかで繋がっていて、何かの出来事をきっかけに集まって音を出す。運命的なメンバーだなと思います。
加藤「やっぱり、達也さんが引き寄せるんですよ」
中村「引き寄せるだけ、だけどね。秋口になると元気がなくなって、急に〈やめる〉とか言い出すし」
堀江「そう(笑)。秋になると〈もういいでしょう〉とか言い出して」
――何なんですかね。飽きちゃうんですか。秋だけに。
中村「(加藤の)スカパラとLOSALIOSの両立みたいなのも当初はあって、スカパラがフル活動すると加藤くんが忙しくなって活動できないからっていうんで、LOSALIOSは固定メンバーじゃなくて、いろんなメンバーが出たり入ったりできるクリエイター集団みたいな、ゴリラズみたいな感じ? そういうふうになったらいいなと思ってたんだけど、秋が来ると、やめたくなるみたいな」
加藤「今思い出したけど、ギタリストがいろんな人に変わっても、できるシステムを見つけようみたいなことで、スタジオに集まってた時期があったじゃない? 僕がいて、あと百々(和宏)くんとか」
中村「あった。キシケン(惑星のギター/ボーカルの岸田研二)とか、ヤマジ(カズヒデ)くんとかを呼んで」
加藤「そこでLOSALIOSの楽曲のギターリフを僕が伝授して、弾いてもらうみたいな。今考えたら〈何やっとんねん〉だけど」
中村「ヤマジくんが来た時は、教えるどころか、〈ヤマジ対加藤隆志〉のライバル心のぶつかり合いになってた」
堀江「それは、そうなるよね(笑)。熱くなるもんね」
加藤「そんな時期もあったけど、でも堀江さんが入ってきて、堀江さんはギターも弾けるし、もちろんキーボードも、ベースだって弾けるし、自分がいない時も全然4人で活動できるよねということで、それでまた違うLOSALIOSができたら、それはそれで面白いよねって」
中村「TOKIEさんも一旦離れて、LÄ-PPISCHのtatsuくんが入って、ジム・オルークのプロデュースでレコーディングまでしておいて、秋が来て〈やっぱりやめる〉っていうこともあった」
加藤「達也さんの〈やめる〉は、挙げだしたらキリがないんで、書かなくていいです(笑)。要は、色々と実験期間があったんですよね。その実験期間を経て、2017年に再始動したということじゃないですかね」

AC/DC化か、金太郎飴状態か
――あの時期は空白じゃなかった。
加藤「空白じゃないです。実験期間ですね。で、僕が2022年に戻った時には、LOSALIOSにはLOSALIOSでしかできない楽曲があるから、それをより明確に伝えたいという構想をしていて、LOSALIOSにしかできないセッションを、どうやってパッケージするか?ということですね。それって結局、人間が出てるってことなんですよ」
――そうなりますよね。
加藤「作っている時は、〈〇〇っぽいね〉とか言いながらやったりするんだけど、結局〈この音はアイゴンさんだな〉〈やっぱりTOKIEさんだな〉とか、そういう色があるミュージシャンが揃ってるから面白いわけで、今までのキャリアの蓄積がどんどん出てくるわけだから、どこにも真似しようがないものになってるなと、常日頃思っていたので。流行りの音楽は、時代によって変わるけど、結局はその人の持っている色とか味とか、それが合わさってるものがやっぱり一番強いなと思うんです。だからもうそろそろLOSALIOSも、AC/DC化したほうがいいなと僕は思っていて」
――どういう意味ですか(笑)。
加藤「定番と言われてるものをお客さんの前で披露するのって、若い頃は抵抗があるんだけど、今のレッチリもそうだし、ローリング・ストーンズもそうだし、逆に言ったら、20年以上かけないとそこには行かないわけですよ。バン!と目を合わせて、ガッ!と出して同じ音になるみたいな。聴いてる人もその味を求めてくる信頼関係も含めて、長く続いてるバンドでしか絶対できないんですよ。そしてそれはもう、中村達也さんのプロジェクトの中ではLOSALIOSしかないわけですよ。BLANKEY JET CITYが終わった後から、今もずっと続いているものだから」
――そうですね。
加藤「インストで、メロディもそんなにないし、リフだけで1時間半ぐらいのショーをやってるバンドって、世界的に見てもいないと思うんですよ。それで、そのリフが始まったらみんな熱狂する、それはもうバンド芸術だと思うんで。そのバンド芸術をやりながら、新しい作品では実験をしながら、みたいなことを、これからやっていきたいんですよね。もうみんな、だいぶキャリアも長くなってきてるし」
中村「もう歳食ったで(笑)。61だぞ」
加藤「自分も長いキャリアの中で、スカパラも含めていろんなバンドも見てきたし、セッションもさせてもらったし、その中で感じるのは、それ(そのバンドにしかない味)があることのありがたさを痛感するというか、本当にバンド芸術だと思います。LOSALIOSに関しては、それでいいと思ってます。本当に前衛的なものとか、即興とかは、他でもやれるわけだし、せっかくこの5人が集まって音を出していく、そしてそれを求めてくれる人がいる状況は、本当に素晴らしいことだなと思うんですね。このキャリアになってくると、特に」
――ありがとうございます。LOSALIOSの魅力を、見事に言語化してもらいました。
加藤「でも〈AC/DC化〉って、他にいい言い方ないかな(笑)」
會田「昔、AC/DCのDVDを見たんだけど、どこを切ってもAC/DCで金太郎飴なんですよ。だから、LOSALIOSも金太郎飴状態ということで」
中村「〈アイゴン飴〉を出しゃいいじゃん」
堀江「昔、NEIL AND IRAIZAで自分の顔の金太郎飴を物販で売ったことがあるよ(笑)」
會田「じゃあ、飴に音源を付けて売りますか(笑)」
加藤「だから今回のアルバムも、全部同じですよ。もう1曲目から最後まで、金太郎飴ですよ。中村達也印というか」
中村「そうなの?」
加藤「そうですよ。自分の音だから、わかってないかもしれないけど。どれを聴いても、いい意味で同じっていうのは、僕は褒め言葉だと思ってて。スカパラもそうなんですけど、それを見つけるためにバンドをやるんじゃないの?っていうぐらいなものだと思いますね」

加藤隆志による〈中村達也研究〉の成果
――金太郎飴と言うには、1曲ごとのバラエティは凄くあると思いますけど、芯の部分が一緒というのはよくわかります。
加藤「一つ言いたいのは、今回のレコーディングで、ダビング作業は僕と堀江さんが中心になって、リズムトラックを録った後に作業してたんですけど、僕は本当に堀江さんのダビングワークが勉強になりました」
堀江「あ、そう?」
加藤「堀江さんと夜中にデータを送りあって、ああでもないこうでもないって、LINEでやり取りしながらやってたんだけど、〈ここはこういうふうにこだわりたい〉というところがはっきりしていて、〈ここに隠し味があるんだ〉とか、むちゃくちゃ勉強になりました。それを今お伝えして、〈ありがとうございました〉と言いたいです」
堀江「こちらこそ(笑)」
――それ、具体的に聞いてもいいですか。どの曲に、どんなアレンジの妙や隠し味がひそませてあるのか。
加藤「例えば“NATURE”という曲は、TOKIEさんと達也さんのセッションから始まってて、〈ここにオルガンをフィーチャーしたいんですよね〉みたいな漠然とした丸投げで、後付けで堀江さんが構築してくれたキーボードがメインの曲になったんですね。
“DeLICIOUS”“JOKER’S DANCE”も、アイゴンさんのギターリフからできた曲を僕が再構築して、それだけでも完結できると思ってたところに、堀江さんの突拍子もないアイディアで、シンセが入って来たりとか。
そういうふうに、曲のイメージを全く覆すようなアイディアがあったり、あと“PUBLIC KILLERS”の、拍が裏返るみたいなアイディアもすごい斬新だし、“ニンゲンガアルク”は、ノイ!みたいにしようと言ってて、スネアと同じタイミングに堀江さんの打楽器みたいな音を入れたりして。堀江さんのキーボードの深みみたいなものは、このアルバムでかなりフィーチャーされています」
――まさにそうですね。
加藤「で、その全ての元になるのが達也さんのドラム。結局、達也さんが元気でドラムを叩いてくれてれば大丈夫なんです」
堀江「3年前ぐらいから、レコーディングに入る時に、加藤くんが〈達也さんのドラムの新鮮さを大事にしたい〉ということをみんなに伝えていて。今回も、ギターもキーボードも全部後回しで、〈とにかく新鮮なビートを録ろう〉と言って、達也さんには〈何も悩まなくていいです〉〈悩む前にパッと録って次に行きましょう〉っていう。その判断が加藤くんは凄く早い」
中村「2023年の秋、ホテルのロビーで〈たっつぁんは何も考えなくていい〉って。そこで〈俺はもうやめる〉と言おうと思ってたら、逆にそう言われちゃって」
堀江「あれはタイミングが良かったよね。でもそれが、今回のアルバムが1曲目から最後までが凄いフレッシュな感じになってる理由で、よく聴くと、小節ごとにビートの発明というか、本当に凄い瞬間がいっぱいあって、そこがちゃんと残ってるんだよね」
加藤「僕ね、自称するわけじゃないですけど、LOSALIOSオタクなんですよ。LOSALIOSがなんで面白いのか?をずっと研究してたんです。達也さんのドラムって、毎回違うから面白いじゃないですか。でも毎回違うけど、曲にすると同じというか、やっぱり芯は一緒だし、その上でBPMの出し方とか、色々と細かいところを、〈こういう時は達也さんはこう来るな〉とか研究してて。中村達也研究家というか、野鳥を守る会というか」
堀江「保護動物なんだ(笑)。トキみたいな」

弾いた記憶がないフレーズを抽出して構築
中村「“太陽系の鳥たち”っていう曲は、どうやって生まれちゃったんですか。俺の鼻歌からは絶対生まれないから」
加藤「“太陽系の鳥たち”は本当に後付けというか、アルバムで足りてない要素の曲を作りたいなっていうところから始まって、スタジオで録った莫大なセッションの中から、BPMがちょっと遅めで、ダークな一面を出したかったのと、ツインリード(ギター)っていうキーワードをマネージャーからいただいて、ピンク・フロイドみたいなツインリードの感じをLOSALIOSに落とし込んだら面白いなと思って、そのアイディアを元にセッションを掘り起こして。
で、このコード進行は、実はアイゴンさんが何気に弾いたコード進行だったりするんですよ、実は」
――本人がきょとんとしてますけども(笑)。
會田「今知った(笑)」
堀江「でも今回は本当に、本人が気づいてない、僕も〈これ弾いたっけ?〉っていうフレーズがいっぱいあって。加藤くんが、その日スタジオで録ったトラックを家で全部聴いて、ここが面白いからって切って編集して作ったものを聴かせてもらって、〈あれ? これって俺が弾いたやつ?〉とか言って」
加藤「堀江さんのここのところがすごくおいしいんですよ、みたいな。平野レミ的な感じで(笑)。僕、堀江さん研究家でもあるんで」
堀江「ドラムのリズムパターンもテンポも、TOKIEさんのベースのリフも全部切り取って、〈こういう曲にしたけど〉って、またそれを全員で音を出して練っていくっていう繰り返しで、音をちょっとずつ構築していくっていうことですね。“DeLICIOUS”もそうだし」
加藤「“DeLICIOUS”は、アイゴンさんのフレーズから始まってます」
堀江「アイゴンはいつも〈どうやって弾いたっけ?〉って言ってる。“JOKER’S DANCE”もアイゴンのフレーズがスタートだけど、〈どうだったっけ?〉って」
加藤「僕はアイゴンさんのギターが、EL-MALO時代からすごく好きで、アイゴンさんの研究家でもあるから(笑)。〈これは會田さんのファンが喜ぶところだぞ〉っていうものを抽出したりとか」
堀江「その抽出の仕方が凄いんだよね。“太陽系の鳥たち”の間奏のピアノのアルペジオは、僕が弾いたんだけど、考えて弾いたものじゃなくて。加藤くんが曲の構成を聴かせてくれた時に、〈これ誰が弾いたの?〉って聞いたら、〈堀江さんが弾いてますよ〉って言うから、弾いた覚えないなと思ったんだけど、ずらしただけなんだよね。拍の表裏を。組み替えっていうか、違うところで切り取ってるから、自分が弾いたように聴こえなくて、そういう音の拾い方は自分の中にはなかったから、すごく驚いた。だから今もちゃんと弾けない(笑)」
中村「自分を完コピするしかない」
堀江「その試みっていうのは、やっぱり今の時代だからできたことっていうか、手慣れた感じでずっとやっていても生まれてこないことだから。最終的に生演奏には持っていくんだけれども」

中村達也のドラムにコンピューターが合わせた曲
――細かくエディットが入っているんですね。最新機材を駆使して。
加藤「今は、2MIX(ステレオ2チャンネル)で携帯電話で録ったセッションも、AIでバラバラにできますから。ギターとドラムとベースをバラバラにして、組み合わせを変えたりとか」
堀江「料理研究家ならぬ、サウンド研究家。アンサンブルの研究を加藤くんがしてくれて、各人にコンセプトを与えて、達也さんには〈とにかく何も考えないで、鮮度が命なんで〉って言って、〈TOKIEさんはこうで、堀江さんはこうで、アイゴンさんはこうで〉って、一人一人に投げかけてくれて、形にしていったものが、今回のアルバムでは如実に出ていると思いますね」
――加藤さん、大活躍ですね。
堀江「1曲目の“DeLICIOUS”は本当に面白くて、これは打ち込みで、生で弾いてないんだけども、普通はコンピューターに合わせて演奏するのが主流だけど、コンピューターが達也さんのドラムに合わせてる曲なんだよね。だからよく聴くと、コンピューターもちょっと考えたりとか、バグってる瞬間がある」
中村「ざまぁみろ(笑)!」
堀江「今の時代は、そういう録音の仕方ができるんですよ。普通はコンピューターのクリックに合わせて演奏するんだけど、“DeLICIOUS”はその逆で、感情がないように聴こえるんだけど、よく聴くと、コンピューターが狂ったようにというか、有機的に、踊ってる感じに聴こえるんですね。僕は手で弾いてはいなくて、コンピューターに達也さんのビートを解析させて、打ち込みのフレーズを作らせてる。達也さんに合わせて、コンピューターがついていってるのが面白いんですよ」
加藤「達也さんのドラムはね、同じビートを刻むだけでも全然かっこいいんですよ。8ビートしかり、四つ打ちしかり、アフロっぽいビートしかり。だからもうそのまま、こっち(バンドのメンバー)のリフが流れたら、ただ感性でバン!と叩いてもらったら、どうやっても間違いがないっていうか、正解なだけなんで、〈あとはこっちがやっときます〉みたいな」
――すごいところに行きましたね、達也さん。30年経って、何も考えなくていい立場に。
中村「バカにするんじゃねぇよ(笑)」
加藤「逆に言うと、〈ゼロイチ〉は達也さんのドラムがないと始まらない。例えば達也さんがいない時に4人でセッションしても、たぶんこういう楽曲はできない。
僕も自分の手癖というか、この時はこういうコード進行に行く、みたいなのは自分で飽きてるから、誰かにぶち壊してもらうほうが面白いし、お互いにぶち壊しあってるほうが、このぐらいのキャリアになってくると、新鮮な自分が見つけられるというか、だからもう楽しいですよね」
――LOSALIOSの秘密がわかってきました。
加藤「面白いと思いますよ。楽しんでもらえたら嬉しいですけどね」

〈1本指奏法〉を見にライブへ来てください
――そして、今日は口数控えめなアイゴンさん。最後に何か一言を。
會田「“DeLICIOUS”で言うと、メインのリフがあるんですけど、曲になってきた段階で〈これどうやって弾いてたかな?〉と思って、思い出してみたんですけど、全然再現できなくて。もしかしてチューニングを変えてたのかな?とか、色々試したんですけど、結局全部指1本で弾いてたんですよね。そのぐらい、緊急時に弾いたものが出ちゃったみたいで。緊急時に指1本で弾くのも、ちょっとどうかなとは思うんですけど(笑)。でもそんなふうに、ひらめきだけでやったリフだったなと思って、思い出してびっくりしちゃったんですけど、未だにライブでは指1本で弾いてるので、それをぜひ見に来てください」
中村「出たーっ!って言われるよ。指1本奏法」
加藤「ギタリスト視点で言うと、今はSNS時代で、ギターもSNS時代なわけです。ものすごいテクニックが披露されたインスタの投稿がバズって、ギタリストとして名前が上がったりするんですけど、僕らがやってるのはオールドスクールで、〈指1本でどこまで行けるか〉みたいな感じなんですよね。それは今の風潮への戦いだと思っていて、そういう意味ではアンチテーゼです。ギタリスト目線としては、そういう一面もあるんですけど、それは『ギター・マガジン』でしゃべろうと思います」
中村「取材、来るかね(笑)?」
――ちょうど時間となりました。最後に達也さんから、このアルバムが自分にとってどんな作品になったか、お言葉をいただければと。
加藤「大事ですよ、締めは」
中村「困っちゃったな。どんな作品なんだろうな。まぁとにかく、こんなのをよくユニバーサルが出してくれたよ」
加藤「それが締め? やっぱりドラムだけ叩いててください(笑)」
中村「まぁ内容はともかく、ライブを見てもらったら、〈おお!〉って思ってくれる人間がいると思うから、これを聴いてライブに来てほしいよな」
加藤「ぜひぜひ。秋から九州を回ったりするんで、ぜひそれも書いといてください」
RELEASE INFORMATION
■CD & 配信
リリース日:2026年9月23日(水)
品番:UICZ-4709
価格:3,300円(税込)
配信リンク:https://umj.lnk.to/t4lUvmze
■LP

2026年10月28日(水)
品番:UIJZ-9005
価格:4,950
1枚組/180g重量盤/生産限定盤
Produced by LOSALIOS
All Songs Written, Arranged & Performed by LOSALIOS
TRACKLIST
CD
1. DeLICIOUS
2. Screaming Head POP STAR
3. NATURE
4. 女豹
5. Mint Green Punk Rock
6. JOKER’S DANCE
7. ニンゲンガアルク
8. RED VENOM
9. 太陽系の鳥たち
10. PUBLIC KILLERS
アナログ盤
A SIDE
1. DeLICIOUS
2. Screaming Head POP STAR
3. NATURE
4. Mint Green Punk Rock
B SIDE
1. 太陽系の鳥たち
2. RED VENOM
3. ニンゲンガアルク
4. PUBLIC KILLERS
※LP収録曲は、CDと異なります
LIVE INFORMATION
LOSALIOS
with 田中邦和、タブゾンビ、LEO
2027年1月22日(金)神奈川・横浜 ビルボードライブ横浜
1stステージ 開場/開演:16:30/17:30
2ndステージ 開場/開演:19:30/20:30
DXシートDUO:22,100円(ペア販売)
DXシートカウンター:10,500円
S指定席:10,500円
R指定席:9,400円
カジュアルセンターシート:10,000円(1ドリンク付)
カジュアルサイドシート:8,900円(1ドリンク付)
お問い合わせ:ビルボードライブ横浜 0570-05-6565 〒231-0003横浜市中区北仲通5丁目57番地2 KITANAKA BRICK&WHITE 1F
2027年1月26日(火)大阪・梅田 ビルボードライブ大阪
1stステージ 開場/開演:16:30/17:30
2ndステージ 開場/開演:19:30/20:30
BOXシート:22,100円(ペア販売)
S指定席:10,500円
R指定席:9,400円
カジュアルシート:8,900円(1ドリンク付)
お問い合わせ:ビルボードライブ大阪 06-6342-7722 〒530-0001大阪市北区梅田2丁目2番22号 ハービスPLAZA ENT B2
2027年1月28日(木)東京・六本木 ビルボードライブ東京
1stステージ 開場/開演:16:30/17:30
2ndステージ 開場/開演:19:30/20:30
DXシートDUO:23,200円(ペア販売)
DUOシート:22,100円(ペア販売)
DXシートカウンター:11,600円
S指定席:10,500円
R指定席:9,400円
カジュアルシート:8,900円(1ドリンク付)
お問い合わせ:ビルボードライブ東京 03-3405-1133 〒107-0052東京都港区赤坂9丁目7番4号 東京ミッドタウン ガーデンテラス 4F
■メンバー
中村達也(ドラムス)
TOKIE(ベース)
堀江博久(ギター/キーボード)
加藤隆志(ギター)
會田茂一(ギター)
■Guest
田中邦和(サックス)
タブゾンビ(トランペット、SOIL&“PIMP”SESSIONS)
LEO(ボーカル、ALI)
■発売日
2026年10月23日(金)12:00=Club BBL会員・法人会員先行(ビルボードライブ直販|先着)
2026年10月30日(金)12:00=一般発売(ビルボードライブ直販/e+|先着)
LOSALIOS 九州ツアー “Back to the NATURE”

2026年11月14日(土)福岡・小倉 FUSE
開場/開演:17:30/18:00
2026年11月16日(月)福岡 LIVEHOUSE CB
開場/開演:18:30/19:00
2026年11月17日(火)福岡・久留米 RISEUP
開場/開演:18:30/19:00
2026年11月18日(水)佐賀 GEILS
開場/開演:18:30/19:00
2026年11月20日(金)熊本 NAVARO
開場/開演:18:30/19:00
2026年11月22日(日)鹿児島 SR HALL
開場/開演:17:30/18:00
2026年11月23日(月・祝)宮崎 LAZARUS
開場/開演:17:30/18:00
※加藤隆志(ギター)は、2026年11月16日(月)福岡 LIVEHOUSE CB公演のみの参加となります
■券種・料金
*スタンディング
*全ての券種ドリンク代別途必要
一般:前売 6,500円(税込、整理番号付き) 当日 7,000円(税込、整理番号付き)
U-25割:前売 3,500円(税込、整理番号付き) 当日 4,000円(税込、整理番号付き)
U-18割:前売 3,500円(税込、整理番号付き)をご購入いただき、当日会場にて3,000円キャッシュバックいたします(入口にて証明できるものをご提示頂く場合がございますので、あらかじめご了承ください)
■チケット発売日
一般発売:2026年9月12日(土)より、各PGにて発売開始
■お問い合わせ
LAND:info@land-f.jp
LOSALIOS are
中村達也(ds), TOKIE(b), 堀江博久(g, key), 會田茂一(g)
UNIVERSAL MUSIC:https://www.universal-music.co.jp/losalios/
YouTube:https://www.youtube.com/@Losalios_official
Instagram:https://www.instagram.com/losalios_official/
X:https://x.com/LOSALIOS_band
