ライブは生モノであると言わんばかりに、一切の予定調和を拒む正真正銘の〈ライブ〉。この夏、そんなスリリングで緊張感溢れるステージを見せつけてくれるのが、Gota Yashiki & The Dub Messengersだ。

2023年、ビルボードライブに初登場し、今年1月にもパフォーマンスを披露したばかりの彼らが、2024年7月23日(火)にビルボードライブ東京にカムバック。豪華な面々が顔を揃えたユニットによる一夜限りのスペシャルライブを見逃すことはできない。

日本を代表するドラマーとして世界的に知られる屋敷豪太を中心に、MONDO GROSSOの活動だけでなくDJやプロデューサーとしてマルチに活躍する大沢伸一、ジャンルを横断した豊かな引き出しを持ちあわせるピアニスト/キーボーディストの松本圭司、そして日本におけるダブエンジニアの草分け的な存在でもあるDUB MASTER Xによって、2022年に〈KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭〉の開催10周年を記念したスペシャルパーティーのために結成されたのがGota Yashiki & The Dub Messengersだ。

1982年に上京し、こだま和文らとともにMUTE BEATを結成するところから本格的なキャリアがスタートした屋敷。1987年にはMELONのメンバーとしてヨーロッパ公演を行い、翌年には渡英を果たす。1989年にはソウル・II・ソウルの1stアルバムに参加し、グラウンドビートを生み出したことで世界的に注目を集めた。

その後もロンドンを拠点にしながら、シンプリー・レッドの正式メンバーとしての活動だけでなく、マッシヴ・アタックやビョークといったワールドクラスのアーティストのレコーディングやライブに携わってきた。

そんな屋敷を中心としたGota Yashiki & The Dub Messengersは、一度限りのスペシャルユニットに思われたものの、昨年2月に京都の老舗クラブ、CLUB METROで行われた〈COOL TO KOOL 復活祭〉でギターに田中義人を迎える形で再集結を果たした。そして今回の公演では、屋敷、大沢、DUB MASTER Xに加え、石坂慶彦(ピアノ)、會田茂一(ギター)、元SOIL&“PIMP”SESSIONSの元晴(サックス)、さらに22歳の若きトランぺッター寺久保伶矢を招いた7人体制でのパフォーマンスを披露する。

ライブを重ねるごとにバンドメンバーが増えていく、まるでキャデラックかのような懐の深さを感じさせる彼ら。化学反応が新たな化学反応を呼び起こし、複雑で予測不能な音楽の相乗効果を乗りこなすことができるのは、彼らが百戦錬磨のミュージシャンズ・ミュージシャンだからこそである。このような拡大していくバンド編成ひとつをとっても、メンバーに新しい風を呼び込むことで「何が出てくるのか分からない化学反応を全員が楽しむ」という屋敷の思惑が見え隠れする。

Gota Yashiki & The Dub Messengersのライブは、あえて自然な成りゆきに身を任せながら音が調和していく過程そのもので魅せるものだ。何が起こるかわからない無限の可能性を秘めた演奏に身を委ね、一期一会の煌く瞬間をぜひ掴み取って欲しい。

 


LIVE INFORMATION
Gota Yashiki & The Dub Messengers

2024年7月23日(火)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:17:00/18:00
2ndステージ
開場/開演:20:00/21:00
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14983&shop=1

サービスエリア/カジュアルエリア(1ドリンク付):7,900円/7,400円

※本公演はClub BBL会員、および一般販売をWEB受付のみ実施いたします
※法人会員は電話にてご予約承ります

■メンバー
屋敷豪太(ドラムス)
大沢伸一(ベース)
DUB MASTER X(ミキサー)
石坂慶彦(ピアノ)
會田茂一(ギター)
元晴(サックス)
寺久保伶矢(トランペット)