歳が離れていても互いに音楽を探究し続けているという共通点があると、やりとりがこんなに楽しくて興味深い読み物になるんですね。SNSでのコメントの往復とは違って両名だけによる平和な世界は、ジャズ、ヒップホップにまつわる歴史や音楽の構造的なお話を織り交ぜながらどこまでも広がってゆきます。読み進めながら少し自分で思索にふけると、次の章でそれが見事に分析されていたりということも。たくさんの書籍や録音作も紹介されてますが、いわゆるディスクガイド的なものとは質の違う情報量がすごい……音楽はもちろん、未知なるものとの出会いの素晴らしさを感じさせてくれる一冊。