結成35周年を迎えたカーネーション。先日ベスト盤『The Very Best of CARNATION “LONG TIME TRAVELLER”』もリリースされ、いよいよアニバーサリー・イヤー本番ということで、今週末6月30日(土)に、彼らの周年記念ライヴ〈35年目のカーネーション「SUNSET MONSTERS」〉が東京・日比谷野外音楽堂にて開催される。そこでMikikiでは公演を目前に、カーネーションをリスペクトする人々によるメッセージを掲載。編集部が用意した下記2つのお題に沿って、カーネーション愛をそれぞれ綴ってもらった。
1. カーネーションと私
2. これからのカーネーションに望むこと
来る野音公演では、ケラリーノ・サンドロヴィッチや森高千里、曽我部恵一、岡村靖幸といった35年のさまざまな場面を共に過ごした縁あるアーティストが大集結。長き歩みを総括する内容であると共に、今後も続いていくバンドの物語の次の1ページも見せてくれるに違いない。今回メッセージを寄せてくれたメンバーのように十人十色なカーネーションへの想いを胸に、ぜひ足を運んでほしい。 *Mikiki編集部
松永天馬(アーバンギャルド)
1、カーネーションと私
去勢された男が最後に見せた勇気。
永遠の弟感……僕も血縁上、そして音楽的に誰かの〈弟〉です。
2、これからのカーネーションに望むこと
三十五年。音楽のポップサイドもダークサイドも、
バンドの酸いも甘いも見せてくれましたね。
世界の果てまでぼくもつれてってください。
音楽が果てるその場所まで。
松永天馬
8月12日生。A型。東京生まれテクノ・ポップ育ち。アーバンギャルドのコンセプターにしてアジテーターとして、ヴォーカルや作詞作曲のみならず、アートワーク、ミュージックヴィデオ、詩の朗読などを担当。また個人として、小説やコラムや現代詩の執筆、ヴィデオ監督、DJなどのパフォーマンスも行っている。
ソロでは4th & バースデー・ワンマン・ライブ〈PLAY MATE〉を2018年8月11日(土)に東京・六本木CLUB EDGEで開催。 http://temma.club
アーバンギャルドはニュー・アルバム『少女フィクション』が発売中。また、〈アーバンギャルド presents 鬱フェス2018〉が9月8日(土)が東京・渋谷TSUTAYA O-EASTにて開催。〈少女フィクションツアー ~THIS IS TRAUMA TECHNO POP~〉は今秋開催。 http://urbangarde.net
大谷能生
1、カーネーションと私
いろいろ思い出ありすぎて書くのに困るのですが、“Spike&Me”のリリックを、その頃ダンス公演に帯同して行ったルクセンブルクで、なんか一気にわーっと書いたことをいま思い出しています。あれもう6年ぐらい前か〜。あと虎丸座! ゲスト参加させていただける贅沢! 2年連続快晴!
2、これからのカーネーションに望むこと
お二人とも身体に気を付けて。あと20〜30年ぐらいは活動よろしくお願いします!
大谷能生
72年生まれ。音楽(サックス・エレクトロニクス・作編曲・トラックメイキング)、批評(ジャズ史・20世紀音楽史・音楽理論)。近年も演劇作品の主演や、吉田アミとの朗読/音楽/文学の越境実験〈吉田アミ、か、大谷能生〉など、活動は多岐に渡る。最新作に『Jazz Alternative』(2016年)。 http://www.ootany.com/