現行アーバン・ミュージックの影響が窺える点はフォール・アウト・ボーイを、そしてストリングスを使ったゴシックな装いやホラー趣味はパニック!アット・ザ・ディスコを彷彿とさせるところが、いかにもフェルド・バイ・ラーメンのバンドらしい。そんな魅力をパーティー感覚と共にEDM×スクリーモなサウンドへと巧みに落とし込むハリウッドの4人組、ゴースト・タウンの2作目だ。前作との違いはバラードにも積極的に挑戦していることで、印象としてはじっくり聴かせる曲が多いため、いわゆるピコリーモ系のアゲアゲ・チューンを期待しすぎると肩透かしを喰らうかもしれない。しかし、歌で勝負しようという狙いが功を奏し、流行とは関係なく長く愛聴できそうな一枚に仕上がっている。